来春定年を迎える名伯楽・国枝師が愛着深い
阪神JFのラスト挑戦を迎える。2連勝中の
ヒズマスターピースだ。前走・
赤松賞は5番人気の低評価だったが、前半3F35秒9〜後半3F33秒8の絶妙ラップで楽々と逃げ切り。国枝師は「正直太いかなと思っていたら、東京に行ったら減っていた(馬体重16キロ減)。気持ちも入っていたのかな?楽にハナに行けて、リズム良く走って、最後も脚を残せた。好走の原因?絞れたのと展開。両方だったと思うよ」と収穫を振り返った。
前走後は2歳女王決定戦に進路を定めた。
阪神JFは後の3冠牝馬
アパパネで09年に初勝利し、21年
サークルオブライフで2勝目。名だたる“出世レース”として知られる
赤松賞は、国枝師にとって
ヒズマスターピースが実に6勝目となった。「まだ上積みが見込めると思う。理想を言えば、もっと体は絞れてもいい。特にハナにはこだわらないけど、一気に切れる馬ではないので前の方で運べれば」と野心を持って仁川に送り込む。
赤松賞Vから
阪神JFも射止めれば、偉大な先輩
アパパネと同じ道になる。同師は「いい勝負になると思うよ」と不敵に笑った。逃げ切り2連勝で挑む
ヒズマスターピースの雄大な体には名伯楽の夢が詰まっている。
スポニチ