「香港国際競走」(14日、シャティン)
今週末は香港で4つのG1が開催され、日本馬8頭が参戦する。そのうち3頭に騎乗するのが、現在JRAリーディングトップを快走する
クリストフ・ルメール騎手(46)=栗東・フリー=だ。この秋は、
秋華賞、
菊花賞、
天皇賞・秋で3週連続G1制覇を達成し、大舞台でも大活躍。
香港マイルに挑む2冠牝馬
エンブロイダリーなど精鋭3頭で、異国の地でも“ルメール無双”を見せつける。
日の丸を背負い、香港国際競走に挑むルメール。JRA重賞通算170勝を挙げるリーディングジョッキーが、3頭の騎乗馬とともに
ビッグタイトルを狙う。
最も勢いがあるのは、
香港マイルに挑戦する2冠牝馬
エンブロイダリーだ。
秋華賞も見事な手綱さばきでVを決め、「2冠馬ですし、能力があります。前走もいい競馬ができたし、馬に落ち着きが出てきた」と成長ぶりに目を細める。「まだ3歳だから大きな挑戦ですけど。マイルは
桜花賞を勝っているし、いいと思うね。直線が長い香港も合う」とコース適性にも期待を込めた。
香港Cは
ローシャムパークで参戦。
函館記念、
オールカマーなどコンビで4勝を挙げ、今回はノドの手術明け2戦目となる。「ブ
リーダーズC(ターフ)は良かったけど、
オーストラリアは良くなかった。ノドがね…。二千はぴったりだけど、相手が強そう」と、4連覇に挑む最強馬
ロマンチックウォリアーに敬意を表する。
香港ヴァーズの
アーバンシックも
菊花賞Vなどコンビ相性は抜群。「二四はちょうどいい距離。ぴったりです。前走の
天皇賞(秋)でいい競馬をしたからね。
宝塚記念は馬場ではなく、コンディションがあまり良くなかった。秋からコンディションが良くなってきたんだと思う。
菊花賞が強かったし、香港でもいい競馬を期待しています」と力強い。
10日には
ハッピーバレー競馬場で行われる国際招待競走『2025ロンジン・インターナショナル・ジョッキーズ・
チャンピオンシップ』に日本代表として出場。18年以来、7年ぶりの参戦に「チョー久しぶりですね。面白い。今年のジョッキーラインアップはすごい。ナイターで、周りはビルが建っていて、他とは雰囲気が違う。こういうイベントに呼んでもらって、すごくうれしい」と声を弾ませる。09年には3人で同点優勝を飾っており、今年は表彰台のてっぺんを目指しての参戦。週中も週末も香港でルメール旋風を巻き起こす。
提供:デイリースポーツ