7月31日に終了した2010/2011年シーズンはLonhro(父Octagonal)が初のリーディングサイアーの座についた。獲得賞金は8749610豪ドル、勝利数は129。G1勝ち馬はBeaded、Benificaの2頭を送り出している。
2位はRedoute's Choice、3位はシーズン最多となる155勝を挙げたコマンズ、4位は Encosta De Lago。5位(※)のHigh ChaparralはSo You Thinkの活躍などで、わずか52頭の出走馬で7095665ドルを獲得し、高い評価を得た。
なお、ニュージーランドのリーディングサイアーはThorn Park(父スピニングワールド)が初の栄冠を勝ちとった。獲得賞金は3003062新ドル。
※本文ママ。実際は6位。
【補足】
LonhroはG1競走11勝、2003/2004年のオーストラリア年度代表馬で、オセアニアで発展したSir Tristram系の4代目になります。Sir Tristramは日本のノーザンテーストに相当する(生年も同じ)往年の大種牡馬で、日本でたとえるならメジロブライトがリーディングを獲ったような快挙かな。すでに産駒初のG1勝ち馬が種牡馬入りしていて、今後の種牡馬成績次第では同系統の中興の祖となるかも。ちなみに9位のZabeelはLonhroの祖父で現在25歳。豪新合わせて6回のリーディングサイアーを獲得し、15年以上豪のベストテンをキープしている大種牡馬です。父OctagonalもG1競走10勝で年度代表馬を獲得し、“The Big O”の名で知られる名馬でしたが、種牡馬成績は初期にLonhroなどを出した以外は案外で、現在はほぼ隠居状態。
2~4位はリーディングの常連で、3位コマンズはシャトル種牡馬として二度来日しています。5位は13戦無敗のBlack Cavierが大活躍したBel Esprit。6位High Chaparralはアイルランドが本拠地のシャトル種牡馬で、わずか2世代50頭余り、出走数は最多出走の約1/30でこの順位。6月までは首位に立ってました。アーニングインデックスはなんと9.52という驚異的な産駒成績です。今後の動向次第では勢力図を塗り替える存在になるかも。
ちなみに日本ゆかりの種牡馬は、ニュージーランドでシンコウキングが18位、ヤマニンバイタルが20位、ジャングルポケットが68位、ゼンノロブロイが81位に入っています。このうちシンコウキングはG1勝ち馬を1頭出してますね。
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