このニュースを初めて見た時は、『ホンマデッカ?』と思いました。
私は、彼女が走っていた時期は、競馬ファンではありませんでした。ファンとなり、オグリキャップの現役時代のレースシーンと共に思い浮かぶ馬として記憶に刻まれています。
当時のJCレコードとなる2.22.2の大レコードを叩き出した走りとジョッキーの風車ムチが印象的でした。
更に、このレコードは16年後(2005年)に破られました。(勝ち馬:アルカセット、2着:ハーツクライ 優勝タイム:2.22.1)ですが、2005年のアルカセットら上位馬の "後方待機→末脚爆発" と違い、彼女は玉砕的に逃げた馬のほぼ直後を悠然と進み、後方待機組を封じて勝っただけに、(レコードは更新されたが・・・)余計あのレースの恐ろしさを感じました。
母馬としても、優秀な仔馬を産み続けました。
我々日本のファンにとって彼女こそ、"オセアニアの鉄女" の愛称が相応しいと思います。
晩秋の府中。
荒れた芝。
芦毛馬の叩き合い。
大レコード。
レース直後は不思議な感じがして凄さを理解したのは帰りの南武線の中。
更に、それがとてつもない事だったと知るには翌日の新聞を見るまでわからなかった。
色々な意味で競馬の不思議や面白さを自身に叩き込んでくれた馬でした。