昨年のブリーダーズカップ(以下BC)クラシックで劇的な勝利を挙げたムーチョマッチョマンが現役を引退し、来年からアデナスプリングズファームで種牡馬生活を送ることが発表された。ムーチョマッチョマンの母は同ファームで繋養されていたが、ムーチョマッチョマンを受胎した状態でセリで売却された経緯がある。種付け料は後日発表される。
ムーチョマッチョマンはBCジュヴェナイル勝ち馬マッチョウノ産駒の6歳馬。2歳から6歳までの5シーズンで通算25戦9勝、総獲得賞金562万5410ドル(約5億7200万円)。
2歳時はG2で2着2回。3歳時は重賞初制覇などでクラシック戦線に駒を進め、ケンタッキーダービーでは3着に入った。4歳時はG2を2勝し、ウッドワードステークスとBCクラシックではともに2着に惜敗した。
5歳時はオーサムアゲインステークスでG1を初制覇。BCクラシックではウィルテイクチャージ、デクラレーションオブウォーらを抑え、G1連勝でビッグタイトルを手にした。6歳の今年は高額賞金の準重賞を勝ち、最後のレースとなったサンタアニタハンデキャップは4着だった。クラシック後は14戦(うちG1とG2が9戦)して3着以上が12回と安定した成績を残した。
ムーチョマッチョマンが種牡馬入りするアデナスプリングズファームは、父のマッチョウノのほか、アルファベットスープ、オーサムアゲイン、フォートラーンド、ゴーストザッパーと4頭のBCクラシック勝ち馬が繋養されている。
■キャシー・リトヴォ調教師
とても頑強で聡明でした。故障はしていませんが、5シーズンにわたる現役生活で軽微な消耗が見られるようになり、引退させることが彼にとって最善の選択だという結論に至りました。
■ディーン・リーヴス(馬主)
多くのスターが集うアデナスプリングズに彼が加わることに興奮しています。全国で多くのファンを獲得した彼は我々にとても大きな喜びW与えてくれました。種牡馬としての活躍と子孫の走りを楽しみにしています。
■フランク・ストロナック(スタッド代表)
BCクラシックは真のチャンピオン決定戦であり、将来の名種牡馬としての活躍を占うものです。ムーチョマッチョマンは2歳から6歳まで常にダート中距離のトップクラスで活躍していました。我々の種牡馬ラインナップの重要な追加となるでしょう。
(Blood-Horse 7月15日)
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