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横典の流儀「凱旋門も未勝利戦も一緒」

  • 2014年09月30日(火) 09時39分
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 「オーナーや関係者に感謝して、悔いのないように乗るのはどのレースも一緒。緊張感はあるけど、重圧はないよ。今の時季の未勝利なんて、それこそ勝ちたい気持ちが強くなるし、緊張もするからね」と話した上で、「今回も指名してもらえてありがたいと思っている。ゴールドシップにはいいタイミングで乗せてもらえたし、運も良かった」

 ロンシャン競馬場では初騎乗になる。「内ラチ沿いを回ればゴールには着くんでしょ(笑い)。何回もテレビで見ているし、豊(武豊)に乗り方を聞きますよ」と、どこまでも気負いはない。



 

フランスの馬場が合うと言われてきた。実際にまたがった感覚も含め、横山典は肯定も否定もしない。「ディープインパクトでも負けたし、メイショウサムソンも馬場が合うと言われながら結果は残せなかった。いろんなことが初物尽くしだから、やってみないと分からない」。

 1週前追い切りに騎乗するため、横山典は志願してフランスに渡った。それは“勝つため”ではなく“少しでもゴールドシップをいい状態で出走させるため”。「まずは無事に行って帰ってくることが一番」。横山典は同じセリフを何度も口にする。それは海外遠征の難しさ、怖さを痛感しているからだ。

 「自分がホクトベガの運命を変えてしまった」と苦い思い出を振り返る。自身初の海外遠征だった1997年の第2回ドバイワールドC。横山典が騎乗したホクトベガは4角で転倒し、後続馬が巻き込まれる形で追突。左前腕節部複雑骨折により予後不良と診断され、安楽死処分となった。

 「あの時、オーナーは遠征に前向きではなかったけど、デットーリとかと一緒に乗りたいという自分の気持ちもあって、行くことになったんだ。それでああいう結果になってしまったけど、オーナーや先生、(生産者の)酒井牧場の人は“お前が無事で良かった”と言ってくれたんだ」。多くを語ろうとはしないが、この一件が横山典の騎手人生に大きな影響を与えたことは間違いない。

 「ホクトベガ1頭だけじゃないけど、馬に命を助けてもらって、今こうしていられるんだから」。そんな思いはレース運びにも表れている。時にポツンと最後方から運び、“全力を出し尽くしていないのではないか?”と物議を醸す騎乗スタイル。「馬をケガさせたくないし、俺もケガはしたくない。ホント無事に帰って来るって大変なんだ」。

省略済
全文はネタ元へ
ネタ元のURL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140930-00000039-spnannex-horse

みんなのコメント5件

  • ジョバンニ

    ジョバンニ

    横典さんは何か昔から好きなんだよ。
    毀誉褒貶に靡かない己(プライド)を
    しっかりと持っている気がする。
    これは武豊にも感じます。
    典さんにしても豊さんにしても日本競馬界
    の宝だと思っています。
    少しでも長くあの素晴らしい騎乗を見せて
    貰いたいです。

  • ディアdelaのび太

    ディアdelaのび太

    神戸新聞杯ワンアンドオンリーの勝利ジョッキーインタビューにて

    アナウンサー「“ダービー馬”は無事が1番ということですね」
    ノリさん「“どの馬”もです」

    さりげないやり取りに全ての馬への愛情を感じました(゚-゚)

    これまでもいろんなレース後の記事を読んでいても、
    ノリさんはいつもどのレースでもどんな着順でも必ずといっていいほど
    「よく頑張ってるよ」とコメントしています。

    そんなノリさんが大好きです。

  • totototo

    totototo

    欲がないわけではないと思います。その微妙なバランスが崩れた時、ひどい結果になることを忘れていないのだと思います。

    それにしても今でもホクトベガのことを書かれると、まともに読めなくなってしまいます...

  • FIORE999

    FIORE999

    いやあのポツンはそれだけじゃ説明がつかない。最後に凄く追い込んでるし。

  • おがこん

    おがこん

    凄くいい記事だ。みんな無事に。