米国で86年の
ケンタッキーダービーを制し、94年に日本に輸入され種牡馬生活を送っていた
ファーディナンド(
父Nijinsky、
母Banja Luka)が、昨年死亡していたことが米国の競馬
メディアにが報じられて、問題となっていることが24日、分かった。
同馬は83年・米国産で、86年の
ケンタッキーダービーを圧勝し、87年には
BCクラシック、
ハリウッドゴールドCを制し、87年度の北米
年度代表馬に選出され、通算29戦8勝(2~5歳時)の戦歴を残して、米国で種牡馬入りした。主な産駒には93年の米G1・フロリダダービーを制したブルインザヘザーがいる。
日本では95年から01年まで静内の
アロースタッドで繋養され、種牡馬成績は登録120頭、出走93頭、勝ち馬53頭。中央の産駒の成績は出走66頭、勝ち馬11頭、通算12勝(03年7月20日現在)。地方では00年ビューチフルドリーマーC(水沢)を勝った
ラフレシアダンサー、01年東北
ジュニアGP(盛岡)を勝った
コンプリートアゲンなどが活躍したものの、産駒成績が上がらず01年に個人牧場へ移籍。2年間で8頭に種付けしたものの昨年9月に種牡馬登録を抹消し、廃用されていた。
名馬アリシバを破っての
BCクラシック制覇などからファンの多い馬の異国の地での寂しい最期に、米国内の反響は小さくなかった。