カリフォルニアクローム(以下CC)は12月に日本でレースに出走せず2014年シーズンを終えると、共同オーナーで共同生産者でもあるペリー・マーティンが語った。
ブリーダーズカップ・クラシックを3着で終えたCCは今シーズンのケンタッキーダービー、プリークネスステークスを勝ち、12月7日に中京競馬場で行われる、以前はジャパンカップ・ダートの名で知られた、チャンピオンズカップへの出走を真剣に検討していた。
しかし、スティーブ・コバーンと2人で過半数の権利を所有するマーティンは、CCがレースで使用しているネーサルストリップをJRAが公式に許可しなかったため、12月6日の遠征を「間違いなく取りやめる」とEメールで述べた。同じような問題はニューヨーク州でも起きていて、その際は6月に州がネーサルストリップの使用を許可し、ベルモントステークスへの出走が可能になっている。
(一部省略)
■ペリー・マーティン
私は日本への遠征は、種牡馬としての問い合わせの大半を占める日本での巨大展示会になると思い、非常に興奮していた。CCが薬物に関係なく走ることをいち早く証明するためにそれが最良の方策だと思った。
遠征の検討にあたっては、ゲートへの誘導にリードポニーがおらず安全性が懸念されるなど、さまざま小さな問題はあった。しかし最大の問題はネーサルストリップが使えないことだ。私はネーサルストリップが肺出血の発生と重篤化を軽減し、馬の長期の健康に大きく貢献すると信じている。
私は日本でネーサルストリップが使用できるかをJRAに尋ねたところ、答えはノーだった。そのため我々は彼らの管理するエリアでは出走させないだろう。
来年は6、7戦に出走させる見込みで、100万ドル以下の賞金のレースには出走させない。これはまだ冗談だが、ドバイワールドカップへの出走を期待している。我々は芝でカCCを試したいとも思っていて、おそらくアーリントンミリオンがその場になるだろう。アート・シャーマン調教師はアーリントン競馬場で成績が良く、私はシカゴで育ったので、家族や友人の前で走らせたい。そしてブリーダーズカップ・クラシックが最後のレースとなる。
(Blood-Horse 11月8日)
- ネタ元のURL
- http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/88639/martin-california-chrome-wont-race-in-japan