JRAは6日、「『2009年度
JRA賞』受賞馬選考委員会」を行い、記者投票の結果に基づき
年度代表馬、競走馬各部門の受賞馬を決定したと発表した。
年度代表馬には
ヴィクトリアマイル、
安田記念及び
ジャパンC(全てGI)を制覇した
ウオッカが昨年に続いて選出された。2年続けての
年度代表馬受賞は
シンザン(64、65年)、
シンボリルドルフ(84、85年)、
ディープインパクト(05、06年)などに続く史上6頭目の快挙となる。なお、
ウオッカは
最優秀4歳以上牝馬も併せて受賞している。
また、
天皇賞・秋において
中央競馬史上初となる8歳馬によるGI制覇を成し遂げ、その後も
マイルCS(GI)を1番人気の支持に応えて優勝した
カンパニーを特別賞に推す声があり、これについて審議され、満場一致で特別賞の受賞が決定した。
騎手部門では
内田博幸騎手が初となる
最多勝利騎手を受賞。
最多勝利新人騎手は36勝を挙げた
松山弘平騎手、
最多勝利調教師は
藤沢和雄調教師が受賞した。各部門の受賞馬、及び受賞者は以下の通り。
【競走馬部門】
年度代表馬 ウオッカ(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)
最優秀2歳牡馬 ローズキングダム(牡2、栗東・橋口弘次郎厩舎)
最優秀2歳牝馬 アパパネ(牝2、美浦・
国枝栄厩舎)
最優秀3歳牡馬 ロジユニヴァース(牡3、美浦・
萩原清厩舎)
最優秀3歳牝馬 ブエナビスタ(牝3、栗東・松田博資厩舎)
最優秀4歳以上牡馬 ドリームジャーニー(牡5、栗東・
池江泰寿厩舎)
最優秀4歳以上牝馬 ウオッカ(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)
最優秀短距離馬 ローレルゲレイロ(牡5、栗東・
昆貢厩舎)
最優秀ダートホース エスポワールシチー(牡4、栗東・
安達昭夫厩舎)
最優秀障害馬 キングジョイ(牡7、栗東・増本豊厩舎)
特別賞
カンパニー(牡8、栗東・
音無秀孝厩舎)
※馬齢は昨年のもの
【調教師・騎手部門】
●騎手部門
最多勝利騎手 内田博幸(美浦)
最高勝率騎手 安藤勝己(栗東)
最多賞金獲得騎手 武豊(栗東)
最多勝利障害騎手 五十嵐雄祐(美浦)
最多勝利新人騎手 松山弘平(栗東)
●調教師部門
最多勝利調教師 藤沢和雄(美浦)
最高勝率調教師 藤沢和雄(美浦)
最高賞金獲得調教師
音無秀孝(栗東)
優秀技術調教師 角居勝彦(栗東)
◆
ウオッカの関係者コメント
馬主:谷水雄三氏
「今回の受賞を大変光栄に、また誇りに思います。多くのファンの皆様のご声援、ご支援が
ウオッカの背中を押してくれたと思い、その意味でも大変ありがたく思っております。ありがとうございました」
角居勝彦調教師
「受賞を光栄に思っております。春と暮れの
グランプリホースがいたことや、2回負けたことなどから、差は僅かではなかったのかなと思っています。そういう中での受賞は嬉しいの一言です」
生産者:カントリー牧場 西山貴司場長
「2年連続の受賞に、馬に感謝の気持ちで一杯です」