思うような伸びを見せない馬が多いなか、存在感を示したのは、やはり
ディープインパクト産駒だった。現2歳の
ファーストクロップが既に2頭勝ち上がり。この日のセールでは全11頭のうち、10頭が落札された。半数近い5頭が4000万円以上で、高額馬ベスト10にも4頭が名を連ねた。
最高額となった
アイルドフランス09は6600万円。父も所有した金子真人ホールディングス(株)が獲得した。09年
朝日杯FS6着の
キングレオポルドの異父弟で、リザーブ価格(スタート時の価格)4500万円は1歳馬では最高額。「ディープの子らしい馬。血統もいい」と牧場関係者の評価も高く、オーナーも狙っていたという。初日に3頭のディープ産駒を購入し「取材はいいよ」と言いながらも満足げな笑みを浮かべて会場を後にした。
ディープ産駒の良血馬として注目を集めた
キッスパシオン09(牡)は、宇田豊氏が6000万円で落札した。異父姉は06年の3歳牝馬3冠ですべて1番人気に支持された
アドマイヤキッスだけに期待は大きい。「姉が好きだったんですよ。それにディープの子を1頭買いたいと思っていた。夢を乗せて、走ってくれそうですよね」と胸を踊らせていた。
2日目の当歳セールでは15頭がスタンバイしているディープ産駒。セールの盛り上げ役としての期待は非常に大きい。
提供:デイリースポーツ