功労馬施設オールドフレンズは9カ月に二回、ケンタッキーダービー勝ち馬を迎え入れることになった。そのうちの1頭であるウォーエンブレムが9月に同施設に加わる予定となった。
現在の計画では、2002年の二冠馬であるウォーエンブレムを、吉田ファミリーが所有する日本の社台スタリオンステーションからケンタッキー州ジョージタウンのオールドフレンズへ9月下旬に移送される。吉田ファミリーは16歳のアワエンブレム産駒をオールドフレンズへ寄贈し、同施設は輸送費を支払うことになるとオールドフレンズ社長のマイケル・ブローウェンは語った。
オールドフレンズは昨年12月に最初の1頭であるダービーウィナーで、1997年の二冠馬であるシルバーチャームを迎え入れている。
今回の計画にはナーヴィックインターナショナルのエマニュエル・デ・セルーの尽力があったとブローウェンは語っている。オールドフレンズはウォーエンブレムを快適で安全に移動させるため、厩務員と獣医師を同行させるべく、資金の確保に奔走している。
ウォーエンブレムを招致する計画は、東京での検疫の際に夏の暑さを避けるため、9月下旬の移送を予定している。
ウォーエンブレムはケンタッキー州産馬で、ケンタッキーダービーの前哨戦であるイリノイダービーを6・1/4馬身差で圧勝した後、アーメド・ビン・サルマンのサラブレッドコーポレーションにトレードされ、ボブ・バファート調教師のもとで次走のケンタッキーダービー、そしてプリークネスステークスを勝った。
三冠のかかったベルモントステークスはゲートでつまずくなどで、勝ち馬のサラヴァに19・1/2馬身離された8着に惨敗した。なお、そのサラヴァもオールドフレンズで余生を送っている。ブローウェンは「ウォーエンブレムの放牧地はサラヴァの隣にしようか」と言って笑った。
ウォーエンブレムはその後ハスケルインビテーショナルハンデキャップに勝利し、通算13戦7勝、獲得賞金349万1000ドルで現役を終えた。
社台グループはウォーエンブレムを購入するために1700万ドルを費やしたが、彼は種牡馬としての意欲が乏しく、産駒は118頭にとどまった。そのなかから日本の2歳牝馬チャンピオンとなったローブティサージュが出ている。
(Blood-Horse 7月22日)
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