21日、イギリスのヨーク競馬場で行われたGIIロンズデールカップ(芝2マイル88ヤード 注:約3300メートル)で、ランフランコ・デットーリ騎手騎乗のマックスダイナマイト(セン5歳)が4馬身1/2差で完勝。重賞初制覇を果たした。勝ちタイム3分33秒09(稍重)。
フランス産馬であるマックスダイナマイトの父は、日本で競走生活を送ったグレイトジャーニー(父サンデーサイレンス、母アンブロジン)。グレイトジャーニーは皐月賞馬ノーリーズンを兄に持ち、競走馬としてシンザン記念、ダービー卿チャレンジTと2つの重賞を制した。引退後はフランスで種牡馬入り。その産駒の中から、ブリティッシュチャンピオンシリーズの一戦である長丁場GIIを勝つ“孝行息子”が登場した。
マックスダイナマイト自身も、フランスでデビューした後は伸び悩み(2013年ニエル賞でキズナの7着など)、アイルランドに移籍。障害レースにも挑戦して勝ち星を挙げながら、平地と障害を転戦し、スタミナを生かして重賞ウイナーに輝くという異色の道のりを歩んでいる。
現在のマックスダイナマイトを管理しているのはウィリアム・マリンズ調教師。中山グランドジャンプを制したブラックステアマウンテンや、一昨年のジャパンCに来日したシメノンを管理したことで知られる。マックスダイナマイトは秋の大目標として豪GIメルボルンCを掲げているが、日本をよく知る陣営でもあり、将来的には天皇賞・春などに来日する可能性もありそうだ。
(サンスポ・コム 8月21日)
【補足】
レース映像 白の勝負服と帽子がマックスダイナマイト
https://www.youtube.com/watch?v=z8jS3sLfn8g
マックスダイナマイトは5歳せん馬で、通算成績は18戦3勝、うち平地11戦2勝、障害7戦1勝。ロンズデールカップでは、単勝9倍で8頭立ての6番人気という伏兵扱いでしたが、道中中団後ろ目から直線で抜けだして、4馬身半差での圧勝を遂げました。グレイトジャーニー産駒としても重賞制覇は初めてだと思われます。
デットーリ騎手は「多くの強豪い馬たちを倒した、とてもいい勝利だった。来年のアスコットゴールドカップが楽しみだ」という旨の発言をしていますね。オーナーはメルボルンカップへの挑戦を前向きに検討しているようで、伏兵としてオッズをつけているブックメーカーも出ています。
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