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オセアニアの大種牡馬ザビール、29歳で永眠

  • 2015年09月26日(土) 17時28分
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生産界に革新をもたらしたニュージーランド(以下 新国)の種牡馬ザビール(Zabeel)が29歳で死んだ。

新国で何度もチャンピオンサイアーに輝いた“種牡馬の中の種牡馬”ザビールは9月26日、1991年から暮らしてきたケンブリッジスタッドの放牧場で安らかに旅立った。彼は同スタッドの根幹種牡馬だったサートリストラム(Sir Tristram)の産駒で、2013年に繁殖能力の低下で種牡馬を引退していた。

サートリストラムと同じく、ザビールはオーストラリア(以下 豪国)の競馬と馬産に多大なる影響を与えた。新国で6回、豪国で2回リーディングサイアーとなった。

ジョッキークラブの統計によると、ザビールは22世代の産駒から169頭のステークスウィナーを出し、そのうち110頭が重賞勝ち馬に、44頭がG1勝ち馬、そして8頭がチャンピオンとなった。

9月24日時点での産駒による獲得賞金は1億3019万1674ドル。代表産駒は豪国の年度代表馬となったオクタゴナル(Octagonal)とマイトアンドパワー(Might And Power)である。

種牡馬として活躍した子孫にはオクタゴナル、昨年新国リーディングのサバビール(Savabeel)、リセット(Reset)、ドンエドゥアルド(Don Eduardo)、今年の新国リーディングのゼド(Zed)、そして2010-2011年シーズンの豪国リーディングのロンロ(Lonhro)などがいる。

ザビールはまた、新国で3シーズン首位に立つなど、ブルードメアサイアーとしても能力を発揮した。娘達は147頭のステークスウィナーを出し、うち95頭が重賞勝ち馬に、2013年の新国年度代表馬および豪国チャンピオンマイラーのオーシャンパーク(Ocean Park)を含む14頭がチャンピオンとなった。

(以下省略)


■パトリック・ホーガン(ケンブリッジスタッドオーナー)
ザビールは偉大な種牡馬だった父サートリストラムの跡を継いで重責を担った、非常に高いレベルで優秀な種牡馬だった。

(中略)

彼の子孫は最高レベルのレースで非常に多くの勝ち馬を出し、多くの人々にこの上ない感動を与えた。彼はニュージーランドの過去から現在までのすべての種牡馬を超えた。4頭のコックスプレート勝ち馬に3頭のメルボルンカップ勝ち馬……これ以上何を望むのか?

すべてに感謝と神の祝福を。安らかに。


(Blood-Horse 9月25日)
ネタ元のURL
http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/94689/influential-new-zealand-sire-zabeel-dead

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