レットゲン牧場がクラシック勝ち馬のエノラ(Enora)を日本の生産者・吉田勝己に売却したとドイツのメディアが報じている。

ノヴェール(Noverre)産駒の9歳牝馬エノラはレットゲン牧場産。G2で入着経験のあるニニスキ(Niniski)牝馬エンリカ(Enrica)を母に持ち、牧場の所有馬として2010年ディアナ賞の勝利をもたらした。

彼女の初仔で“キジンゴ(Kizingo)”という名のオアシスドリーム(Oasis Dream)産駒の牝馬は、当歳時にハーリド・アブデュラの代理人に27万ギニーで購入されたが、その後6戦して未勝利に終わり、レットゲン牧場が昨年12月に3万5000ギニーで買い戻していた。

彼女はまた、“エスカンダー(Eskandar)”という名で調教中のテオフィロ(Teofilo)産駒の3歳牡馬、“エロージュ(Eloge)”という名のガリレオ(Galileo)産駒の2歳牝馬、“エラスムス(Erasmus)”という名のリライアブルマン産駒の1歳牡馬の母でもある。

エノラはロードオブイングランド(Lord Of England)を受胎した状態で日本に売却された。

エノラはアゼリ、ドナブリーニ、ジンジャーパンチ、ラッシュラッシーズ、プラウドスペル、リッスン、そして同じくディアナ賞勝ち馬のサロミナなどがいる、トップクラスの才能ある牝馬を多数迎え入れている吉田の所有するノーザンファームの繁殖牝馬たちの一員に加わることとなる。


■フランク・ドルフ(レットゲン牧場マネージャー)
キジンゴは勝利を飾って我々の繁殖牝馬となってほしいです。

この牝系はセリ名簿にブラックタイプで記載される牝馬を数々輩出し、当牧場のために優秀な産駒を送り出してきました。

我々はエノラを売ることについて軽々に決められず熟慮を重ねましたが、この売却で国外のより良い種牡馬との交配、もしくは父ガリレオの牝馬エロージュを保有できるのであればと、今回の売却を決断した次第です。


(RACING POST.com　1月25日)

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