11月17日にアイルランドで開催されたGoffsノベンバーフォールセール1日目で、Sea The Strasの初年度産駒となる当歳馬が上場。セールの史上最高額を大幅に更新する85万ユーロ(約8800万円)で落札されるなど、落札額4位までを占めた。

トップセールスとなったのは2007年の愛ダービーなどG1を2勝したSoldier Of Fortune(父Galileo)の半弟。GalileoとSea The Starsは半兄弟なので3/4同血となる。85万ユーロという金額は1984年の50万愛ギニー(約48万ユーロ)を大幅に更新する落札額となった。

2位は2007年英愛1000ギニーなどG1を3勝したFinsceal Beoの牝馬で80万ユーロ。同じく80万ユーロでScriboniaの牝馬が落札されている。4位は母の全弟が2歳G1を2勝したTeofiloという、Senora Galileiの牝馬で30万ユーロだった。上位3頭が従来の最高額を更新したことになる。

なお、セールの総落札額は1442万3200ユーロ(約15億円)で前年比42.3%アップ、平均落札額は29079ユーロ(約300万円)で14.5%アップ、中間値は16000ユーロ(約165万円)で6.7%アップ、売却率は75.8%で7.6%アップと、昨年を大きく上回る好結果だった。


【補足】
生涯成績9戦8勝、1600～2400の大レースを勝ちまくった、21世紀の最強馬Sea The Stars。その産駒が初めてセールでお目見えし、期待に違わぬ落札額を記録したようです。上場された5頭すべてが落札されています。大本命の産駒は1歳馬セールで登場するので、来年いったいどこまでの値をつけるのか。ウオッカの初仔も日本のセールに出したとしたら数億は確実かな？

今回のトップセールスの牡馬を買ったのは、Sea The Starsの母Urban Seaを所有していた人物で、Sea The Starsの馬主の父親のようですね。GoffsのCEOが「香港、トルコ、アメリカ、イギリスのバイヤーが買った」と言っていて、1位が香港、2位がアメリカと地元アイルランド、4位がトルコ、残る1頭がイギリスの人がお買い上げっぽい。バイヤーもワールドワイド。話題の産駒の登場で欧州不安をものともしない好結果のセールでした。

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