デリンズタウンスタッドは水曜日(3月17日)、現役時代G2勝ちのあるマイラーだったインティカブ(Intikhab)を直ちに種牡馬生活から引退させたと発表した。
サイード・ビン・スルール調教師(注:2~3歳時の調教師はデビッド・モーリー)のもとで1998年のクイーンアンステークスなど14戦8勝の成績を挙げたインティカブは2000年に引退してデリンズタウンスタッドで種牡馬入りし、以来50頭のステークスウィナーを輩出してきた。
22歳のレッドランサム産駒は、2011年のアイリッシュチャンピオンステークスなど4カ国のトップレベルのレースに勝利した、2010年オークスのヒロイン・スノーフェアリーを筆頭に3頭のG1勝ち馬を送り出した。
インティカブのそれ以外のG1馬は、ロッキンジステークスとメイトロンステークスを勝ったレッドエヴィー(Red Evie)、2000年のクリテリウムドサンクルー勝ち馬パイタである。
さらに最近では、インティカブは優れたブルードメアサイアーとしてその名を広めていた。レッドエヴィーがG1を2勝したファウンド(Found)の母となっただけでなく、G1を3勝のスプリンター・ゴードンロードバイロン(Gordon Lord Byron)の母父でもある。
これまでのデリンズタウンスタッドで種牡馬引退した例と同じく、インティカブはスタッドで功労馬として過ごすことになる。
(RACING POST.com 3月16日)
【補足】
日本ではエリザベス女王杯を連覇したスノーフェアリーの父として知られるインティカブが種牡馬を引退しました。理由は言及されていませんが、繁殖シーズン途中で急遽引退したということで、高齢による受精率の低下や体調不良などが考えられます。
現役時代は当時G2だったクイーンアンステークスを勝ったのが最高でG1勝ちはありませんでしたが、同レースでケープクロス(Cape Cross)などのG1馬たちを相手に8馬身差の圧勝劇を演じ、民間レイティングの権威タイムフォームは同年マイル部門最高の評価を与えています。
なお、スノーフェアリーは2014年から繁殖生活に入り、翌年に父エルーシヴピンパーネル(Elusive Pimpernel)の牝馬を出産しています。父はスノーフェアリーと馬主が同じで、産駒には馬主の基礎牝馬であるGay Fantasyの3×4のクロスが発生します。
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