ゼニヤッタ(Zenyatta)が昨晩(4月10日)4頭目の産駒を出産しました。彼女は21時に破水し、21時24分にウォーフロント(War Front)を父に持つ見目麗しい鹿毛の牡馬を出産しました。我々もゼニヤッタもすぐに魅了されました。
ゼニヤッタは種付けから出産までのほとんどが良好でしたが、仔馬は羊水混濁の状態で産まれました。羊水混濁は出産時の呼吸で肺を汚染する可能性のあるイレギュラーな状態です。担当獣医師の助言もあり、経過観察と治療のため、念のため母子ともに診療所に運ばれました。
ゼニヤッタは毛ヅヤがよく、活発で、産後の状態もとても良好です。彼女と仔馬はおだやかで、強い絆で結ばれています。これまでのようにゼニヤッタは素晴らしい母親です。現在仔馬は立ち上がり、わずかな支えを受けて馬房内を歩くことができます。母子はできうる限りの最高水準のケアと監視のもと診療所に滞在します。仔馬はあらゆる急変に対応できるよう48時間厳重に観察されます。このまま良好な状態が続けば、ゼニヤッタと仔馬ともに、ただちに牧場に戻ることが可能です。
我々はゼニヤッタ母子にこのような優れたケアをしてくださったレーンズエンドファームのスタッフと獣医師をはじめとするすべての方々に感謝の意を表したいと思います。
Team Zenyatta
(Zenyatta.com 4月11日)
【補足】
ブリーダーズカップで2勝するなど20戦19勝の成績を挙げたゼニヤッタに4頭目の産駒が産まれました。羊水に仔馬の便が混じった状態で生まれたため、数日は診療所で経過観察されることになるようです。
ゼニヤッタ産駒は上の2頭がこれまで計4戦して未勝利と結果を出せず、3番仔は放牧中の事故で死んでいます。レイチェルアレクサンドラ(Rachel Alexandra)がG1馬を出しているのとは対象的な結果になっています。
産駒の父のウォーフロントは日本ではあまりなじみがありませんが、大種牡馬ダンジグ(Danzig)晩年の活躍馬です。産駒のハイアベレージな活躍でのし上がり、今年の種付料は20万ドルという人気種牡馬です。
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