現地時間11日、フランス・ロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞の前哨戦・フォワ賞(3歳以上、仏G2・芝2400m、4頭立て)は、C.ルメール騎手騎乗のサラフィナ Sarafinaが、最後方追走から直線では馬群を割って伸び、外から伸び脚を見せたヒルノダムールとの叩き合いを短首差制し優勝した。勝ちタイムは2分32秒28(稍重)。2.1/2馬身差離れた3着にセントニコラスアビー St Nicholas Abbeyが入り、好スタートから先手を取ったナカヤマフェスタはさらに1/2馬身差の最下位4着に終わった。
勝ったSarafinaのアガ・カーン殿下は、ペースが落ち着いたため道中掛かってしまい落ち着かせて走らせる為にはもう少し速いペースの方が良いので、流れが速くなる凱旋門賞は期待出来そうと次走への手応えを掴んでいる様子。一方、3着に敗れたSt Nicholas Abbeyのオブライエン師は敗れたが内容には満足しているとして予定通り凱旋門賞を目指す意向で、動向が注目されている同厩舎のSo You Thinkについてはまだ決定していないとのこと。
重い馬場に4頭立ての超スロー、ヒルノダムール・ナカヤマフェスタは遠征緒戦としてそう悪くない内容だったと思います。Sarafina は本番見据えてヒルノダムールの内に突っ込ませましたが、多頭数の本番で同じ芸当は難しいでしょうね。St Nicholas Abbey はもうすっかり並みのG1馬に成り下がってしまったのかな?