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シーバードの血の継承者Bering死亡

  • 2011年12月17日(土) 22時32分
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ヨーロッパの人気サイアーだったベーリングが、リンパ管炎がもとで12月16日に繋養先のケスネイ牧場で28歳で安楽死処分となった。

ベーリングはヘッド夫妻の生産馬で、夫妻の娘で当時のフランスの名騎手フレディ・ヘッドの妹でもあるクリケット・ヘッドのもとで調教される。1986年の仏ダービーをレコードで制し、同年の凱旋門賞ではダンシングブレーヴの2着に入った。

引退後はアメリカのゲインズウェイファームで種牡馬入りし、後にヘッド夫妻が運営するケスネイ牧場に移動。2009年の種付けシーズン終了後に種牡馬を引退していた。

これまで23頭の重賞勝ち馬を含む63頭のステークスウィナーを輩出。代表産駒は無敗で英2000ギニーを制するなどG1を3勝のペニカンプ、仏1000ギニーなどG1を2勝のMatiara、仏2000ギニーなどG1を3勝のAmerican Post。

母の父としては2010年の“キングジョージ”を大差勝ちしたハービンジャーのほか、エディーリードH連覇のSpecial Ring、長距離G1を2勝して2011年天皇賞(春)に出走したGentoo、仏1000ギニー優勝馬TorrestrellaといったG1馬を送り出していた。


【補足】
ベーリングは祖父が凱旋門賞を6馬身差で圧勝し、20世紀の最強馬の1頭に数えられるシーバードで、数少ないシーバードの血の担い手でした。社台が輸入したハービンジャーの母の父、というのが日本だと一番分かりやすい経歴かと。

種牡馬として期待され、ペニカンプの活躍後に、凱旋門賞馬で後にガリレオ、シーザスターズらの母となるアーバンシーの初年度の配合相手に選ばれています。この配合で誕生したUrban Oceanは愛G3ガリニュールSを勝ち、種牡馬となっていますが、産駒に活躍馬はいません。

ペニカンプ以降は伸び悩み、トータルでは小粒な成功という程度の種牡馬成績でした。そのペニカンプは種牡馬としてはG3を1勝と失敗で、2006年で種牡馬を引退しているようです。母の父としては数頭のG1馬を出しています。もう1頭の代表産駒American Postも産駒はG3を1勝のみで、昨年はLilisideが仏1000ギニーでG1制覇、と思いきや6着降着とツキもない。ちなみにLilisideは後に吉田勝己氏が購入しています。

代表産駒2頭の不振を受けてのベーリングの死はシーバード系終焉を予感させるニュースと言えるかもしれません。
ネタ元のURL
http://bloodstock.racingpost.com/news/bloodstock/haras-du-quesnay-french-stallion-stalwart-bering-put-down-at-28/963439/

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