24日、北海道市場でトレーニングセールが開催された。今回は103頭(牡44頭、牝59頭)が上場され、うち45頭(牡21頭、牝24頭)が売却された。合計落札価格は3億53万1000円。売却率、平均価格ともに前年対比微増の43.69%、781万9412円を記録した。荒木正博組合長は「不振の
地方競馬馬主層など顧客のニーズが2歳セールに向いてきたことが一因ではないか。今後も顧客のニーズに合わせた市場を開催していきたい」と手放しで喜べない状況に戸惑いながらの笑顔を見せた。
最高落札価格は、母が
マリーンC(交流G3)3着の春宝(牡・
父ダンスインザダーク、
母ダイアモンドコア)の2478万円で、“ナムラ”の冠名で知られる奈村信重氏が落札。他には、
京成杯(G3)2着などした
スルーオグリーン(父
SeattleSlew)を兄に持つ
リトルキッス2002(牡・
父マヤノトップガン)を“ダンツ”の山元哲二氏が1942万5000円で落札した。
また、九州、千葉のセールに続き、今回もKRA韓国馬事会が購買者として参加しており、
マジカルライトの2002(牝・
父エブロス)316万500円など、計3頭を778万5500円で落札。九州、千葉の両トレーニングセールなどで購入した合計15頭は、来年4月にオープンする釜山慶南競馬場へ移動することになる。
その他有力馬主では、“トーセン”の島川隆哉氏が
ベルガール2002(牡・
父フサイチソニック)2205万円など計3頭を、“マイネル”や“コスモ”のビッグレッド
ファームがフライングツヨシ(牝・
父タヤスツヨシ、
母ラヴォイラ)420万円など計2頭、“エーピー”の(株)
デルマークラブが
ソヴリンの2002(
父オジジアン、
母キタノソブリン)を1155万円で、“
カイシュウ”の飯村孝男氏がE・Gウィナー(
父エルコンドルパサー、
母グリーンアマラード)を1050万円で、それぞれ落札している。