4月17日のナショナルジョッキークラブS(米G3)に圧勝した後、右前肢の繋靭帯炎が判明し、現役引退が発表されたテンモストウォンティッド
Ten Most Wanted(牡4、米・W.ドラス厩舎)が、来年からケンタッキー州ゲインズウェイ
ファームに種牡馬入りすることになった。一時期、来シーズンの現役復帰も示唆されていたが、結局引退となった。
02年のファシ
グティプトン・コールダーセールにて14万5000ドルで購買されたテンモストウォンティッドは、
父Deputy Commander、
母Wanted Again(
その父クリミナルタイプ)という血統。昨年の
イリノイダービー(米G2・ダート9f)を制し臨んだ
ケンタッキーダービー(米G1・ダート10f)こそ9着と振るわなかったが、続く
ベルモントS(米G1・ダート12f)で2着に好走。シーズン後半戦では、ト
ラヴァーズS(米G1・ダート10f)と
スーパーダービー(米G2・ダート10f)を連勝し、
BCクラシック(米G1・ダート10f)では1番人気に推されていた(結果は8着)。今季初戦の
ニューオリンズH(米G2・ダート9f)で5着となったが、最後のレースとなったナショナルジョッキークラブH(米G3・ダート9f)は圧勝していた。通算13戦5勝。
テンモストウォンティッドが繋養されるゲインズウェイ
ファームには、
ノボトゥルー(01年フェブラリーS-G1)や
ブロードアピール(00年根岸S-G3)の父として知られるブロード
ブラッシュ Broad Brush(牡21、
父Ack Ack)や、85年
BCマイル(米G1)を制し、種牡馬としては
アドマイヤコジーン(98年朝日杯3歳S、02年
安田記念-G1)らを輩出している
コジーン Cozzene(牡24、父Caro)などが繋養されている。