今朝は
日本ダービーの最終追い切りで賑わった栗東だが、来週になれば新馬戦がスタート。早くも来年のダービーへ向けて始動する2歳馬、POGファンのためにも現在栗東に入厩している注目馬の動向をレポートしたい。
まずは5月17日にノーザンFしがらきから入厩した
スクワドロン(栗東・橋口弘次郎厩舎)。全姉は2008年
スプリンターズSを制した
スリープレスナイト。良血ということもあり、期待が高まって当然だが「牧場での仕上がりが良かったので、この時期の入厩になりました。馬体の良さは目立っていますよ」と橋口弘次郎調教師。トモに丸みがあって、芦毛でも見栄えする馬体。そして坂路を駆け上がってくる表情も凛々しく、これからの調教が楽しみ。
今後の予定について「19日にゲートを見せに行きましたが、特に問題はないでしょう。まずはゲート試験に合格することですね」と師。具体的なデビュー戦は決まっていないものの、順調なら2回中京の新馬戦ではその姿を見ることができるかも知れない。
同じくノーザンFしがらきから5月12日に
大久保龍志厩舎へ入厩したのが、
母スローンストリートと
母ササファイヤー。2頭ともしっかりとした体で、現在栗東に入厩している2歳馬の中でも馬体の良さが目立っている。
今朝23日は
母スローンストリートに荻野琢磨騎手が騎乗、
母ササファイヤーに
岩田康誠騎手が騎乗してゲート試験を受けた。結果は前者が合格、後者が不合格だったが「
母ササファイヤーはまた金曜日に受けます」と
大久保龍志調教師。合格した
母スローンストリートはそのラップが13.5~12.6秒となかなかのダッシュ力。師は「毎日の調教をしっかりとこなしてくれていますし、ゲートも速かったですね。これなら3回阪神でデビューすることができそうです」と今後の見通しを語った。
ドリームパスポートの半弟、
ラウンドワールドと
タガノラルフ、そして
ディアマイベイビーの3頭がCWで併せ馬を行ったのは松田博資厩舎。道中は大きな差のない形で進めていたが、直線に入って追い出すと1馬身抜けたのが
ラウンドワールド。個人的に最も注目していた
ディアマイベイビーは一番遅れる形になってしまったが、その時計は6F82.5~1F12.6秒なので、
ラウンドワールドの動きが2歳離れしているというだけ。いずれにせよ、この3頭は新馬戦から非常に高いレベルの走りを見せてくれるだろう。
最後にCWで3頭併せを行った
サニーデイグッド(栗東・目野哲也厩舎)。日頃から調教に跨る小
林徹弥騎手が騎乗して直線は最内に入っていたが、前2頭に追いつけそうになかったところを最後は差を詰めた形。「直線に向いた時に追いつかないかなって思ったけど、追い出すと根性を出して前を捕まえてくれました。最後は1馬身くらい出ましたし、やっぱり能力は高いですね」とジョッキー。今後は函館競馬場に移動するということで、北海道デビューになる予定だが、その動向には注目したい。(取材:井内利彰)