美浦トレセンの出張馬房には、現在、関西の
森秀行厩舎の7頭が入厩している。うち5頭が、今週の中山競馬に出走を予定しており、それぞれの馬について、日高調教助手に話を聞いた。
【9/15(土)】
◆10R
浦安特別(3歳以上1000万下・ダ1200m)
アグネスレイザー(牡7)
「骨折したり、体質が弱かったりで、今回が1年半ぶりの実戦になります。ただ、牧場でも十分乗り込んできましたし、美浦に来てからも、日曜日には坂路で51.5秒、今日も坂路で50.7秒と時計も出ていて、レースには使える状態に仕上がっています。あとは1000万条件でどこまでやれるのかと、ブランクが長いのでレース勘が戻るかどうかですね」
【9/17(月)】
◆11R
セントライト記念(3歳OP・GII・芝2200m)
ボーイフレンド(牡3)
「札幌では、3着(
藻岩山特別)、4着(
摩周湖特別)と、内容のある競馬だったと思います。洋芝が合っていたというのもありますね。それだけに、中山の速い時計に対応できるかは何とも言えませんが、気性が素直なので、距離が延びても大丈夫です。430キロ前後の小柄な馬ですが、札幌時の状態はキープできていると思います。前々の競馬で、ロスなく立ち回って、しぶとさを生かしてほしいですね。もし除外になったら、日曜日の
白井特別(中山9R・3歳以上1000万下・芝1800m)に、再投票する予定です」
◆10R
松戸特別(3歳以上1000万下・ダ2400m)
チャンピオンブルー(牡4)
「この馬は、追い切りでも時計が出ないので、状態の良し悪しのバロ
メーターが今ひとつわかりませんね。函館のウッドチップコースでは動かなかったので、前走(500万下・ダ1700m・1着)の最終追い切りは、ダートコースで一杯にやりました。1000万クラスになると、ダート2400mのレースがあまりないので、前走後は、ここを目標に美浦入りしました。全兄の
ブルーコンコルドは、ダートの短距離で活躍しましたが、この馬には2400mは向いていると思います。暑さに弱い馬なので、函館でも馬房の中では寝てばかりいましたが、美浦でも寝ていますね。でも飼葉はしっかり食べていますし、ウチの厩舎は
松戸特別と相性がいいので、頑張ってほしいです」
◆10R
松戸特別(3歳以上1000万下・ダ2400m)
シルバーブリオン(牡4)
「門別の交流で2着が2回続いていたのですが、3戦目(レダ特別)で勝って1000万に昇級しました。その時は、馬体重がマイナス18キロでしたが、今回は480キロくらいで出せると思います。函館では芝2600m(駒ケ
岳特別・7着)を使いましたが、あの内容を見ると、ダートのほうが良さそうですね。距離が延びるのは問題ないですが、あとは中央の1000万でどこまでやれるかですね」
◆5R新馬戦(牝馬限定・芝1600m)
アグネスチャンス(牝2・
父アグネスタキオン)
「母もウチの厩舎にいて、ダートで良績を残していました。1度函館に入れて、ゲート試験に合格後はグローバルに放牧に出しました。グローバルでは、ビッシリ乗り込み、札幌開催の最終日の検疫で札幌競馬場に入厩させて、美浦に移動しました。先週末と今週の、実質2本の追い切りでの出走となりますが、放牧先でもしっかり乗っていますし、仕上がりもいいほうだと思います。1頭で他の馬の先頭を歩けなかったり、急にソラを使ったりと、まだ気性的に若さがありますが、馬っぷりもいいですし、能力もありそうです」※同馬は出馬投票の抽選の結果、次週以降のレースに変更となりました (取材:佐々木祥恵)