今週の日曜日の
毎日王冠(GII・芝1800m)に出走する、
スマイルジャック(牡7・小桧山悟厩舎)、
フェデラリスト(牡5・
田中剛厩舎)、
タッチミーノット(牡6・柴崎勇厩舎)についてのコメント。
スマイルジャックについて、小桧山悟調教師。
「右の膝蓋の問題もあって、去年の
安田記念からトンネルの中でした。前走(
京成杯AH・GIII・芝1600m)で2着となり、トンネルを抜け出せた感じがしますが、抜け出すのに1年かかりましたね。今日の追い切りは併せ馬で行い、息の調整程度でしたが、ここまで順調に来ています。田辺騎手は、この馬に何かを感じてくれているようで、出走する時には、いつでも乗ると言ってくれています。トンネルから抜け出す兆しの見えた
関屋記念(GIII・芝1600m・6着)の時も、夏は小倉で騎乗をしていたのに、新潟にこの馬のためだけに乗りに来てくれました。田辺騎手とのコンビも、この馬には良い方に出ていると思います。これまで
毎日王冠は、出るたびに跳ね返されてきていますが、コンスタントに競馬を使ってきている強味がありますし、今回は頑張ってほしいですね」
フェデラリストについて、中野渡調教助手。
「前走(
宝塚記念・GI・芝2200m・10着)後は、放牧に出て、8月下旬に戻ってきました。これまでの放牧は短期でしたが、今回は長かったので、いつもよりも体がフックラして、これまでで一番良い状態のように思います。去年は
テンションが高かったのですが、今回は落ち着きがありますし、
毎日王冠を目標に順調に調整を重ねることができました。2週前は終いの動きが少し重い感じがしましたので、1週前は併せ馬で終い重点にビッシリとやりました。今週(10/3)は、ウッドチップコースで単走での追い切りでしたが、先週ビシッとやっている分、息を整える程度でした。まだ目一杯の仕上げではありませんが、強いメンバーの中でどこまでやれるのか、この馬にとっては、試金石の一戦となると思います。開幕週で時計が速くなりそうですが、まずは無事に走ってほしいですね」
タッチミーノットについて、柴崎勇調教師。
「いつも良い走りをしてくれるのですが、今日の追い切りでも、終いを伸ばす形で、動きも良かったです。前走(
新潟記念・GIII・芝2000m・2着)の良い状態をキープしていると思います。前走は、3番手でレースを進めての2着に来たように、自在な競馬もできるようになりました。今回は、相手が一気に強化されますから、ローカルのGIIIと同じというわけにはいかないかもしれませんけど、いいレースをしてほしいですね」
タッチミーノットについて、柴崎厩舎の仲野調教助手。
「不甲斐ないレースが続いていましたが、前走くらいは走れる力はあると思っていましたから、2着と良い走りをしてくれて良かったです。レース後もさほど疲れもなく、順調に調整できています。1週前追い切りは、長めから行って最後に気合いをつけましたが、今週(10/3)はダートコースで単走でやりました。終いの伸びも良かったですね。追い切りではいつもよく動く馬ですし、引き続き、状態は良さそうです。東京コースは合っていそうですし、1800でも大丈夫だと思います。開幕週の馬場状態もプラス材料になってくれそうです。メンバーは揃っていますが、ここで良い走りを見せられれば、この先も楽しみになってくると思います」(取材:佐々木祥恵)