02年の
ベルモントS(米G1)を制したサ
ラヴァ Sarava(牡5、米・B.バ
ファート厩舎)が、
ベルモントS後に発症した靭帯の故障が再発し、現役を引退することになった。同馬は10月2日の
ジョッキークラブゴールドC(米G1)に向けて調整されていたが、全治4ヶ月との診断を受けて現役引退となった。今後は種牡馬入りする予定だが、繋養先などは未定。
サ
ラヴァは
父Wild Again、
母Rhythm Of Life(
その父Deputy Minister)という血統で、伯母には
スピンスターS(米G1)、加
プリンセス・エリザベスS(加G1)などを制し、カナダ最優秀古馬牝馬に輝いた
ウィルダネスソング
Wilderness Song(牝16、
父Wild Again)がいる。
サ
ラヴァは、英・B.ミーハン厩舎で3戦した後、米・B.ケッ
シンガー厩舎を経て、K.マク
ピーク厩舎に移籍。01年12月から02年4月までの間、裂蹄のためレースに出走することができなかったが、
プリークネスS(米G1)と同日にピムリコ競馬場で行われたサー
バートンS(準重賞)では2着に4馬身差をつけて圧勝。米クラシック3冠の最後の1冠
ベルモントSでは、単勝71倍(
ベルモントS史上最高単勝配当額)という人気薄ながら、米3冠がかかっていた
ウォーエンブレム、メダグ
リアドロー Medaglia d’Oro、日本産馬
サンデーブレイク Sunday Breakらを下して快勝していた。その後故障が発生し、現在の米・B.バ
ファート厩舎に移籍。約1年間休養し03年に1戦、04年に7戦するも勝ち星から遠ざかっており、サラトガBCH(米G2、5着)が最後のレースとなった。通算成績17戦3勝。