29日、
大井競馬場で第58回
東京大賞典(3歳上・ダ2000m・GI・1着賞金7000万円)が行われ、道中中団に待機していた
岩田康誠騎手騎乗の2番人気
ローマンレジェンド(牡4、栗東・
藤原英昭厩舎)が3コーナー手前から気合を付けられながら徐々に前へと進出を開始。最終4コーナーで外から2番手に浮上してくると、残り200mからはさらに外から脚を伸ばしてきた1番人気
ワンダーアキュート(牡6、栗東・佐藤正雄厩舎)との激しい叩き合いとなり、残り100mで完全に振り切った
ローマンレジェンドが、ゴール前最内をすくって急浮上してきた3番人気
ハタノヴァンクール(牡3、栗東・
昆貢厩舎)に1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分5秒9(重)。
ゴール寸前で交される形になった
ワンダーアキュートは、さらにアタマ差の3着。さらに大きく開いた4着に7番人気
ナムラタイタン(牡6、栗東・
大橋勇樹厩舎)、4番人気
エスポワールシチー(牡7、栗東・
安達昭夫厩舎)が5着で確定。
なお、これが引退レースとなった、船橋、そして南関東競馬の英雄・5番人気
フリオーソ(牡8、船橋・川島正行厩舎)は逃げてレースを引っ張るも6着、同じく現役を退く9番人気
ボンネビルレコード(牡10、大井・庄子連兵厩舎)は9着にそれぞれ敗れている。
勝った
ローマンレジェンドは、
父スペシャルウィーク、
母パーソナルレジェンド、
その父Awesome Againという血統。
前走JCダートでは、急きょの鞍上交代が結果的に大きく響く形での4着(1番人気)に敗退。年の瀬の大井に場所を移しての再戦模様となった今回は、
エルムS・
みやこSなど今年6勝を挙げた主戦・岩田騎手に戻った雪辱戦。これを早めの進出から見事に制してみせ、嬉しいGI初優勝。ダート11戦目にしてはや9勝目となり、来年の砂路線の主役を再アピールする勝利となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
ローマンレジェンド(牡4)
厩舎:栗東・
藤原英昭父:スペシャルウィーク母:パーソナルレジェンド母父:Awesome Again馬主:太田美實
生産者:社台
ファーム
通算成績:13戦9勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:12年
みやこS(GIII)