デビューから無傷3連勝で出世レースを制した大器・エピファネイアが、いよいよ始動戦を迎える。13年の初戦は、皐月賞と同じ中山芝2000m戦。朝日杯FS2着のコディーノなど、相手は強化するが「早い段階で入厩させて、時間をかけてここまで来ました。順調に、イメージしている通りにきていますね」と、清山助手は万全の調整ぶりをアピールする。

　注目の1週前追い切りは、栗東CWで6F81秒2-11秒7(馬なり)。直線で前を行く2頭の内に潜り込むと、楽な手応えで先着した。道中の走りに落ち着きがあり、フットワークも軽快だ。

　次位に1秒差をつける上がり3Fをたたき出し、圧巻の末脚で新馬戦を快勝すると、2戦目の京都2歳Sは好位からの競馬でV。「7頭立てのああいう流れで、折り合いをつけられたのが大きかったですね」と同助手が振り返る3戦目のラジオNIKKEI杯2歳Sでは、前半1000m通過が66秒0の超スローペースにも動じず、きっちり重賞初Vを飾った。

　厩舎の偉大な先輩・ヴィクトワールピサは、この一戦で弾みをつけてクラシック1冠目を制した。初コースに初の長距離輸送など克服すべき点はあるが「ここまでもひとつずつ課題はクリアしてくれていますから」と強気な姿勢を崩さない。主戦の福永が騎乗停止となり、ビュイックとの新コンビが決定。アーリントンCを制して勢いに乗る鞍上とともに、無敗で最重要トライアルをクリアすれば、クラシックの主役が確定する。

提供：デイリースポーツ