31日、佐賀競馬場で第55回九州ダービー栄城賞(3歳・ダ2000m・1着賞金500万円)が行われ、レース序盤は最後方で待機していた山口勲騎手騎乗の4番人気ダイリングローバル(牡3、佐賀・東真市厩舎)が2周目の3～4コーナーで馬群を縫うようにじわりと先団へと接近し、中団待機策から3コーナー過ぎて単独先頭に立ちリードを広げにかかった3番人気ゴールドペンダント(牝3、佐賀・古賀光範厩舎)を、直線半ばのゴールまで残り100mで外から捕らえて差し切り、最後は1.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分13秒2(稍重)。

　さらに1.1/2馬身差の3着に、ゴール前で内からしぶとく脚を伸ばした7番人気ムラサキコマチ(牝3、佐賀・土井道隆厩舎)が入った。唯一の遠征馬で、2番人気コパノエクスプレス(牡3、高知・田中守厩舎)はさらにハナ差遅れて4着まで。なお、1番人気ビックナゲット(牝3、佐賀・西久保政等厩舎)は5着に敗れた。

　勝ったダイリングローバルは、父ホワイトマズル、母ミラクルワンダー、その父フジキセキという血統。近3走は4着、2着、3着と展開不向きが続いたが、2000mに伸びた九州ダービーでスタミナを余すところなく見せつけて差し切りV。今年も佐賀リーディングを快走する山口勲騎手と東真市厩舎の当地が誇る「黄金コンビ」で大一番を制し、第55代目の九州ダービー栄城賞馬に輝いた。

【勝ち馬プロフィール】
◆ダイリングローバル(牡3)
騎手：山口勲
厩舎：東真市
父：ホワイトマズル
母：ミラクルワンダー
母父：フジキセキ
馬主：広松一義
生産者：白老大須賀牧場
通算成績：14戦5勝(重賞2勝)