フランスにおける競馬統括団体フランスギャロ『
France Galop』が、仏ダービー(仏G1)の距離を現行の2400mから2100mに短縮することを中心とした、仏クラシックの再編案を発表した。
それによると、仏ダービー(3歳、仏G1)の距離を2400mから2100mに短縮。それに伴い、関連レースについても仏ダービーの前哨戦であるリュパン賞(3歳、仏G1・芝2100m)を廃止。さらに、パリ大賞典(3歳、仏G1・芝2000m)と
サンクルー大賞典(3歳上、仏G1・芝2400m)を廃止し、代わりに7月14日に
サンクルー競馬場で3歳、芝2400mの、6月末ロンシャン競馬場で4歳上、芝2400mの新設G1を開催することが検討されている。
仏ダービー距離短縮の主な理由としては、現行2100mで行われている仏
オークス(仏G1)が例年好メンバーが揃うことを挙げている。仏ダービーが2100mになることで、幅広いタイプの馬の出走を可能にし、レースレベルの向上、6月上旬に2400mのG1を走らせることによる馬への負担軽減、英・愛ダービーとの差別化などが実現すると考えている。ちなみに今年の仏ダービーはブルー
カナリ Blue Canariが優勝。後に
凱旋門賞(仏G1)を勝ち、当時から仏3歳最強と目されていた
バゴ Bagoは調整の狂いなどもあったが、仏ダービーを回避、パリ大賞典に出走し、デビューから6連勝を飾っていた。
上記の再編案は、11月に行われるフランスギャロの理事会において最終的に承認を得られれば、来年から実施されることになる。