2010、2011年の
エリザベス女王杯を含む世界4カ国でGI・6勝を挙げたイギリスの名牝
スノーフェアリー(牝6)の現役引退が決まった。
同馬は昨年9月の
愛チャンピオンS(1着)後、戦列を離れていたが、復帰に向けて調整されていた現地時間16日早朝の調教後、2年前にも患った左前脚屈腱炎を再発。同日午後、管理するE・ダンロップ調教師が現地
メディアに対し発表した。
「この馬に携わってくれたすべての方々に感謝したい。繁殖牝馬としても素晴らしい成功をすることを祈っています」とダンロップ調教師。
今後はアイルランドでの繁殖入りが予定され、来年度の交配相手はイル
シーヴピンパーネルとなる見込み。
1歳時のセリでは1800ユーロでも買い手が付かなかったが、そこから世界的
ヒロインにまで上り詰め、
スノーフェアリーは多くの人々の心を掴んだ。現役牝馬としてはもっとも高いレーティングを誇る、誰もが認める最強牝馬でもあった。(取材・写真:沢田康文)
【プロフィール】
◆
スノーフェアリー(牝6)
騎手:R.ムーア
厩舎:E.ダンロップ(英)
父:Intikhab母:Woodland Dream母父:Charnwood Forest馬主:アナモイン社
生産者:Windflower Overseas Holdings Inc.
通算成績:21戦8勝(重賞6勝)
主な勝ち鞍:2010・11年
エリザベス女王杯(GI)、2010年英
オークス(GI)、愛
オークス(GI)、
香港C(GI)、2012年
愛チャンピオンS(GI)