Elusive PimpernelはSnow Fairy同様にクリスティーナー・パティーノ女史の自家生産馬で、31年前当時の1歳馬セールで購入し後に牧場の基礎繁殖牝馬となってSnow Fairyにも4代前母(高祖母)としてその血が受け継がれているGay Fantasyが祖母に入っているので、産駒が誕生すればGay Fantasyの3×5となり、パティーノ女史にとっては一流種牡馬をつけて良血馬を誕生させる以上に価値がある配合となっている。
あと画像の説明が左ダンロップ調教師ではなく、左はダンロップ厩舎で海外遠征時には調教師が到着するまでは代理として指揮を執る番頭格のロビン・トレヴァー=ジョーンズ調教助手、ついでに馬を挟んで右から2番目がキャサリン・ハンナ厩務員、右端が馬主クリスティーナー・パティーノ女史。
雪の妖精という、はかなげな名前とは裏腹に、
並んだら決して負けない、闘争心あふれるタイプの馬だった。
三流血統とも言われる低評価をものともせずにスターダムにのし上がり、
世界各国への遠征、厳しいローテーション、治療薬が原因での薬物検出での失格、
愛チャンピオンステークスでの復活劇、そして屈腱炎との戦いと、
つねにドラマチックな現役時代だった。
彼女が頑張っていたことを皆が知っている、だから勝ってほしいと皆が願う。
日本で言うオグリキャップのようなタイプの名馬だったと思う。
交配相手のエルーシヴピンパーネルは種付け料わずか1000ユーロだという。
たとえるならヒシアマゾンとヒシマサルのようなこの配合、
繁殖牝馬としても波瀾万丈のドラマが待っているのだろうか。
願わくばそのドラマ、ハッピーエンドであらんことを。