現地時間20日、米
ハリウッドパーク競馬場で行われた
ダリアH(3歳上牝、米G3・ダート8.5f)に、01年
エーデルワイス賞、
北海道2歳優駿(ともに交流G3)勝ち馬
フェスティバル(牝5、米・P.ギャラガー厩舎)が出走。D.ソレンソン騎手騎乗で最低人気(5頭立て)も、中団追走から早めに抜け出すと2着アーガネット
Irgunetteに6馬身差を付けて圧勝した。勝ちタイムは1分42秒1(良)。
勝った
フェスティバルは、
父アサティス、
母ノースケープ(
その父クラウンドプリンス)という血統のグランド牧場生産馬。美浦・
伊藤圭三厩舎所属で、01年6月のデビュー戦(函館・ダート1000m)を快勝すると、500万→
エーデルワイス賞→
北海道2歳優駿(ともに交流G3)を4連勝で制覇。その後は勝ち星に恵まれず、03年
福島民報杯(OP)を最後に大井・
寺田新太郎厩舎に移籍。大井移籍後も勝利できず、今年1月の
ウインタース
プリント(8着)を最後に米国へ移籍した。米移籍初戦となった9月のセネター
ケンマディH(米G3)では6着に敗れていたが、移籍2戦目で米初勝利を挙げるとともに、01年
北海道2歳優駿以来、約3年ぶりの勝利を飾った。通算成績20戦5勝(
JRA6戦2勝、地方12戦2勝)。
日本産馬の海外重賞制覇は9頭目で、日本で所属歴のある馬では、
ハクチカラ(59年
ワシントンバースデーH)、
フジヤマケンザン(95年香港国際C-香G2)、
サンデーピクニック(99年クレオパトル賞-仏G3)、
ステイゴールド(01年
香港ヴァーズ-香G1、
ドバイシーマクラシック-首G2)に続き史上5頭目で、米国重賞は
ハクチカラ以来45年ぶり。日本産馬の米国重賞制覇は、02年に米・N.
ドライスデール厩舎所属でピーターパンS(米G2)を制した
サンデーブレイク Sunday Break(牡5、
父フォーティナイナー)以来3頭目になる。
なお、同レースは安全性確保のため、芝からダートに、同様にG2→G3に変更となっていた。過去の勝ち馬には、
コイントス(牡6、美浦・
藤沢和雄厩舎)の母親レトス(
父Egg Toss、亜1000ギニー-亜G1)がいる。