30日、東京競馬場で行われた
東京新聞杯(G3・芝1600m)は、
武豊騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝160円)
ハットトリック(牡4、栗東・角居勝彦厩舎)が後方追走から直線外に持ち出すと、同じく外から伸びた7番人気
キネティクスを3/4馬身制し快勝した。勝ちタイムは1分33秒7(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には逃げた4番人気
グレイトジャーニーが入り、2番人気
アサクサデンエンは4着に敗れた。
勝った
ハットトリックは、
父サンデーサイレンス、
母トリッキーコード(
その父Lost Code)という血統。全姉に
JRA現3勝の
コードネーム(牝6、栗東・橋口弘次郎厩舎)、近親にフィベータドク
Phi Beta Doc(
父Doc's Leader、サラナクH-米G3)がいる。01年セレクトセールにおいて6,800万円で取引され、04年5月に美浦・清水美波厩舎からデビュー。デビュー2連勝で臨んだラジオたんぱ賞(G3)は9着に敗れたが、休養を挟んで栗東・角居勝彦厩舎に移籍すると、昨秋から
ナリタブライアンM(1000万)、
清水S(1600万)を連勝。今年に入っても
京都金杯(G3)を快勝しており、移籍後4連勝となった。通算成績7戦6勝(重賞2勝)。
サンデーサイレンス産駒は、同馬の勝利で
JRA通算2100勝を達成した。
鞍上の
武豊騎手は、91年
ホリノウイナー、93年
キョウワホウセキに続き、同レース3勝目。同馬での
京都金杯、
ペールギュントで制した
シンザン記念(G3)に続き、
JRA重賞は今年3勝目。通算では197勝目。管理する角居勝彦調教師は、同レース初制覇。
JRA重賞は、
デルタブルースで制した昨年の
菊花賞(G1)など通算5勝目。