1着馬には
フェブラリーS(23日・東京、ダート1600m)の優先出走権が与えられる「第28回
根岸S・GIII」(ダート1400m)は2日、東京11Rに16頭で争われ、中団を追走した4番人気の
ゴールスキー(栗東・池江)が馬場の外めを鮮やかに突き抜け快勝。1分23秒4のタイムで待望の重賞初制覇を飾った。半馬身差の2着は8番人気の
ノーザンリバー、さらに首差の3着には5番人気の
シルクフォーチュンが入った。なお、1番人気の
ブライトラインは最後のひと押しを欠いて4着に終わった。
当初、騎乗予定だった柴田善が週初めに骨折するアク
シデント。急きょ手綱を任された
ベリーは「調教師からは久々だし、次へつながる競馬をしてほしいと言われていた。うまく脚をためて我慢できた分、直線はいい脚を使ってくれた」とパートナーを称賛した。
池江師は「やや急仕上げだったし、最後は脚が上がるんじゃないかと思ったが、よく差し切ってくれた」と、仕上げ途上で勝利を挙げた愛馬の底力に感心しきりだ。
昨年6月にダート路線へ転向し、新天地で躍進。芝での実績がありながらも、矛先を変えた理由をトレーナーは「爪に難があり、硬い芝だと加減しながら走っていた」と説明。「ダートではそういう面を見せず、しっかり走ってくれる」。異父兄はダートGI4勝馬
ゴールドアリュール。血統背景も砂の舞台での出世を後押しする。
この勝利で03年に兄が制した
フェブラリーSの優先出走権を獲得。指揮官は「この内容なら自信を持って行ける」と力を込めた。7歳にして素質を開花させた素質馬が、兄弟制覇のかかるGIに胸を張って挑む。
提供:デイリースポーツ