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ヴィルシーナが逃げ切り連覇、友道師「この後のことは何も」/ヴィクトリアマイル

  • 2014年05月19日(月) 12時00分
 昨年の女王が1年ぶりの勝利を挙げた。「第9回ヴィクトリアマイル・GI」(芝1600m)は18日、東京11Rに18頭で争われ抜群のスタートからハナを奪った11番人気ヴィルシーナ(栗東・友道)が後続の追撃を振り切り、レース史上初の連覇を達成した。勝ちタイムは1分32秒3。半馬身差の2着は3番人気のメイショウマンボ。さらに頭差の3着には6番人気のストレイトガールが入り、1番人気のスマートレイアーは8着に敗れた。

 人馬の絆が復活劇を呼び込んだ。2月の東京新聞杯で内田博に手が戻った。そこでは結果は出なかったが、陣営は秘策をひねり出す。「ジョッキーは馬の気持ちの入り方が違うと言うんです。そこで、あえて激しい流れの1400m(阪神牝馬S)を使うことにしました。あのレースは着を度外視して、ここにつながるレースをしてもらいました」と友道師。

 思惑通り、そこから闘志が戻った。点火させたのは内田博だけではない。追い切りには1年ぶりに竹之下が乗った。「しばらく、いいなと思う追い切りがなかったんです。でも今週はやっと闘志を出してくれて。竹ちゃんが乗ったらよく動くんですね」と安田助手。昨年とコースこそ違えど、栗東CWでアドマイヤバラードとの併せ馬。青毛の脳裏に、輝かしい記憶がよみがえったに違いない。

 来年、6歳春での引退は既定路線。3連覇の予定はない。今後について指揮官は「ここ1本に集中していたから、この後のことは何も」と説明する。今後のローテは内田博やオーナーとの相談次第だが、安田記念(6月8日・東京、芝1600m)や宝塚記念(6月29日・阪神、芝2200m)へ向かう可能性もある。2度目のGI制覇を成し遂げた5歳牝馬が円熟期に入った。

提供:デイリースポーツ

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