阪神競馬場で行われる
マーメイドS(GIII・牝馬限定・芝2000m)に出走する
アイスフォーリス(牝5・美浦・
相沢郁厩舎)と
ブリッジクライム(牝5・美浦・鈴木康弘厩舎)について、管理する各調教師に話を聞いた。
アイスフォーリスについて、
相沢郁調教師。
「前走(
秩父特別・1000万下・芝2000m)は、やっと勝てたという感じですね。この馬の適性を試行錯誤していたため、1000万を勝つのに時間がかかりましたし、遠回りをしてしまいました。前走後は天栄に放牧に出して、1週間ほどでこちらに戻ってきました。今日(6/11)はウッドチップコースで追い切りました。やれば動く馬なのでやり過ぎないようにという指示でしたが、動きも良かったですし、気合いも入っていましたね。
オークスで3着になっている馬ですし、ハンデも52キロなので、1000万条件のレースよりも勝てそうなイメージはあります。2000mという距離もベストだと思います。重馬場が苦手なので良馬場でやりたいですが、週末は天気が良さそうなのは何よりですね。北海道への輸送の経験もありますし、阪神への輸送も大丈夫です。馬場さえ良ければコースも問題ないでしょう。準オープンですけど、
オークスでは
ジェンティルドンナの3着ですからね。52キロでチャンス十分だと思っています」
ブリッジクライムについて、鈴木康弘調教師。
「前走(
パールS・1600万下・芝1800m・4着)は前半落ち着いていましたが、途中からハミを取って引っ掛かってしまい、詰めの甘さが出てしまいました。前走後は飼い葉を良く食べていましたし、今日を含めて坂路で3本追うことができました。先週は37秒台後半の時計が出ていますので、今日(6/11)は流す感じで良いという追い切りでした。時計的には平凡ですが、体全体を使って
リラックスして走ってくれていたと思います。
神経質な面もあるのですが、輸送はわりと強いので、阪神への輸送はさほど心配はしていません。ただ京都よりも阪神の方が遠いので、金曜日に運ぶかどうか、今後の様子を見て決めようと思っています。折り合いさえつけば速い脚を使えますし、器用なので阪神の内回りコースも大丈夫でしょう。今回は
武豊騎手に初めて乗ってもらうのですが、独特の柔らかい騎乗で掛かる馬もうまく乗ってくれる騎手ですので、期待しています。牝馬ということもあり、冬場よりも暑い季節の方が良い馬ですし、楽しみにしています」(取材・写真:佐々木祥恵)