GI馬の弟が快勝。「第19回
ユニコーンS・GIII」(ダート1600m)は22日、東京11Rに16頭で争われ、異父兄に
カレンブラックヒルを持つ3番人気
レッドアルヴィス(栗東・安田)が初の重賞タイトルを獲得した。道中は好位馬群の外めを追走。手応え十分に直線を向くと、逃げ粘る4番人気
コーリンベリー(2着)を残り1Fを切ったところでかわし去り、最後は2馬身半差をつけてゴールした。勝ちタイムは1分36秒0。さらに首差の3着は7番人気の
バンズーム。後方から目を引く伸びを見せて上位に食い込んだ。なお、単勝1・3倍の1番人気に支持された
アジアエクスプレスは勝負どころから反応が悪く、12着に敗れた。
初コンビの蛯名は「これまでの競馬を見ていて、強い馬だというイメージは持っていた。スムーズに流れに乗れて、いい形で運べたね」と納得の表情で振り返った。
「メンバーも強かったし、ここまで強いパフォーマンスを見せてくれるとは…」と安田翔助手も驚きを隠せない。中1週での参戦だったが、「気持ちが入り過ぎないように、うまく調整ができた。出来の良さを、鞍上が最大限に生かしてくれましたね」と笑顔を見せた。
今後はいったん、滋賀県のノーザン
ファームしがらきへ放牧に出て、夏場は休養する予定だ。「左回りの中京で行われるGI、
チャンピオンズC(12月7日・中京、ダート1800m)を目標にしていきたいですね」。さらなる高みを目指し、実りの秋へゆっくりと充電する。
提供:デイリースポーツ