宝塚記念(GI・芝2200m)に出走予定の
ヴェルデグリーン、
フェイムゲームについて、管理する各調教師に話を聞いた。
ヴェルデグリーン(牡6・美浦・
相沢郁厩舎)について、相沢調教師。
「前走の
中山記念(GII・芝1800m・5着)は、相手が悪かったですね。前走後は、
宝塚記念か
札幌記念のどちらかに出走を考えていましたが、宝塚の方はメンバーがあまり揃わないとの情報もあり、宝塚を選択しました。聞いていたよりも錚々たるメンバーが揃っていますが、昨年の
有馬記念(GI・芝2500m・10着)よりも少しは楽だと思います。追い切りは先週ビッシリやりました。今週(6/25)は輸送がありますので、ポリでサラッと単走でやる予定でしたが、予定よりも少し時計が速くなりました。動きは良かったですよ。
以前阪神で使った時には、震災後でこちらでの競馬がなくて関西に遠征しましたが、繊細な馬なので輸送がうまく行かなくて体重が減ってしまいました。でも今は問題ありません。中山の2200mで勝っていますし、阪神内回りの2200mも大丈夫だと思います。昨年の
有馬記念は残念でしたが、更に力をつけていると思いますし、GIでも良い競馬をしてもらいたいです。ただGIは、運などすべてを味方につけないと勝てないと思いますけどね。田辺君がウチの馬を選んでくれましたし、何とか良い結果を出してほしいと思います」
フェイムゲーム(牡4・美浦・宗像義忠厩舎)について、宗像調教師。
「前走の
天皇賞・春(GI・芝3200m・6着)は、スッと動けないところがあり、エンジンのかかりが遅い面も見せていましたが、最後は良い脚を使っていますし、頑張ってくれたと思います。レース後は放牧に出ました。牧場でも乗り込んでいましたし、こちらに戻ってきてからも順調に調整できています。先週は併せた相手と馬体が合ってからは良い動きでしたが、やはり反応が遅くてスッと動けない面を見せていました。今日(6/25)は、後ろから追う形になりましたが、乗り手の指示に対する反応は先週よりも良かったですし、追いついて馬体を併せてからもしっかり脚を使っていました。
ここ2戦は3000m以上の長距離を使ってきましたので、2200mは少し距離が短いかなとも思いますけど、騎手の指示に従ってくれれば対応できると思います。終いは良い脚を使いますので、中団くらいから流れに乗ってうまく運べればと思います。出走態勢は整いましたし、胸を借りるつもりで頑張ります」
なお、
宝塚記念に登録があった
マイネルラクリマ(牡6・美浦・
上原博之厩舎)は、7月13日(日)に福島競馬場で行われる
七夕賞(GIII・芝2000m)に出走する予定。(取材・写真:佐々木祥恵)