7月13日(日)に福島競馬場で行われる
七夕賞(GIII・3歳上OP・芝2000m)に出走予定の美浦所属各馬について関係者に取材した。
マイネルラクリマ(牡6・美浦・
上原博之厩舎)について、上原調教師。
「前走の
エプソムC(GIII・芝1800m・2着)は、香港から戻ってきての着地検疫のために放牧に出ていて、トレセンに戻ってきてから10日での競馬でした。その時に比べれば今回の方が良い感じで調整できていますし、上積みもあると思います。この馬のいつものパターンで、先週末ビシッとやって、今日(7/9)は単走でサラッと流すという追い切りでした。予定通りの内容で、動きも良かったです。馬場が渋っても大丈夫なので、あとは58キロの斤量を克服して、結果を出してほしいですね」
ダイワファルコン(牡7・美浦・
上原博之厩舎)について、上原調教師。
「今日(7/9)は、ある程度時計を出していくという、この馬のいつものパターンでの追い切りでした。動きも良いですね。春先は今一つのレースが続きましたが、放牧に出してひと息入れて、帰厩してからもここを目標に調整してきました。今日(7/9)もしっかりと走っていましたし、まださほど暑くなっていない点も、この馬には良いですね。過去福島で勝った時(
福島記念・GIII・芝2000m)は、2回とも先行して早めに抜け出してそのまま押し切るという内容でしたし、小回りは合いますね。馬場が悪くなっても問題ありません。
マイネルラクリマ同様、58キロの斤量を克服して、好結果を期待したいです」
コスモバルバラ(牝5・美浦・
尾関知人厩舎)について、尾関調教師。
「前走の
マーメイドS(GIII・芝2000m・2着)から中3週ありましたから、レースの疲れを取って、ゆっくりやってきました。レースに使って疲れが出るのではなく、かえって良くなっていくタイプですが、オープンになりましたし、ある程度間隔を取る形になりましたが、調子に波のある馬でもないですし、順調に来ています。。昨年は福島の
織姫賞(500万下・芝2000m)で2着になっていますし、この距離も向いています。順調ですし、この馬の力を発揮できると思います。ハンデが50キロなので騎手選びに苦労しますが、武士沢騎手が頑張って乗ると言ってくれましたので良かったです」
ステラウインド(牡5・美浦・
尾関知人厩舎)について、尾関調教師。
「今日(7/9)は、向こう正面から他の厩舎の馬と一緒になってしまって、3、4頭での追い切りになり、力んでしまいました。他の厩舎の馬の外を回る形になってしまいましたし、もう少しスムーズに追い切りができれば良かったですが、仕方ないですね。前走(
ジューンS・1600万下・芝2000m・1着)では時計の速い競馬に対応してくれましたし、自在に動けるタイプなので、福島コースも大丈夫でしょう。現段階では出否は未定ですが、このレースや
函館記念など2000mの重賞はいくつかあるので、そのあたりをと考えていました。ここを使うなら
石橋脩騎手を予定しています」
グランデスバル(牡6・美浦・星野忍厩舎)について、星野調教師。
「前走の
目黒記念(GII・芝2500m・9着)は、勝ち馬から時計1つくらいしか離れていませんし、着順ほど負けてはいないと思います。気性的にコースでの追い切りができないのですが、南Aコースでほぼ毎日、15-15に近いところを乗っていますし、プールでも先週は水圧を上げて負荷をかけて調整しています。今週も南Aコースで乗って、水曜日と金曜日にプールで調教をする予定です。54キロのハンデは少し見込まれたかなと思いますね。まあこの馬に関しては、やってみないとわからないところもありますが、どこも悪いところもなく順調ですし、状態は良いですよ」(取材・写真:佐々木祥恵)