「第19回プロキオンS・GIII」(ダート1400m)は13日、中京11Rに16頭で争われ、単勝1.9倍の圧倒的な1番人気に推された
ベストウォーリア(栗東・石坂)が差し切り勝ち。昨年6月の
ユニコーンS(GIII)以来となる重賞2勝目を飾った。道中は中団馬群のなかで脚を温存。直線に向き満を持して外に持ち出されると、戸崎圭のアクションに応えてエンジンが点火。先に抜け出した2番人気
キョウワダッフィーをゴール寸前でとらえ、首差先着を果たした。勝ちタイムは1分22秒6。
キョウワダッフィーは馬群を割っていったんは先頭に踊り出たものの、勝ち馬の強襲に遭い2着惜敗。さらに1馬身1/4差の3着にはインをうまく立ち回った10番人気の伏兵
ガンジスが入った。
発馬で出遅れた
コーリンベリーが、再加速してハナを奪えるほどの緩いペース。昨年までのウォーリアなら掛かって自滅したところだが、精神的に成長した今は違う。「春に休んでから折り合いがつくようになって、リズム良く走っていた」と戸崎圭は振り返る。「使うたびに強くなっている」と声を弾ませた。
昨春の
ユニコーンS以来となる重賞2勝目に「大きな1勝です」と石坂師はうなずく。秋の復帰戦は未定ながら、賞金を積み重ねたことで、チャンピオンズC(12月7日・中京、ダート1800m)や来年のフェブラリーSが視野に入る。戸崎圭は「距離は(延びても)大丈夫。今ならもっとあってもいいと思っていたくらい」と明言。こいぬ座の1等星に由来するレースで輝きを取り戻した“最高の戦士”が、このあとさらに輝きを放つ。
提供:デイリースポーツ