サマー2000シリーズ第1戦「第50回
七夕賞・GIII」(芝2000m)は13日、福島11Rに16頭で争われ、5番人気の
メイショウナルト(栗東・武田)が、昨年の
小倉記念以来となる2つ目の重賞タイトルを獲得し、復活を遂げた。内枠からすんなりハナを奪うと、道中は軽快な逃げ。セーフティリードを保って迎えた直線でも脚色は衰えることなく、後続の追撃を悠々と抑えてゴールした。勝ちタイムは1分58秒7。インを突いた10番人気
ニューダイナスティが1馬身3/4差の2着に好走。連覇を狙った1番人気
マイネルラクリマはもうひと伸びを欠き3/4馬身差の3着だった。
返し馬の時点で腹を決めていた。「逃げるつもりでした。最近は途中でレースを止めている感じだったので、きょうは1頭で伸び伸び走らせたかった。先生(武田師)からは“好きに乗っていい”と言われていたので」と初コンビの田辺。「スローに落とすつもりはなかったし、淡々と走らせました。3〜4角で後ろの馬がついて来なかったから、これなら!」としてやったりの表情。福島県二本松市出身の田辺にとっては、9回目の挑戦で待望の地元重賞Vを果たした。「どうしても地元の重賞は勝ちたいと思っていました」と笑顔が広がった。
気性の難しさが災いし、近4走は2桁着順。復活Vに武田師は「競馬場の(出張)厩舎の前で“よろしく頼みます”とお願いをしておいたんだ。きょうはこれまでと違って、装鞍所でも落ち着いていたね」とうれしそうに微笑んだ。
今後については「まだ決定ではないけど、
小倉記念(8月10日・小倉、芝2000m)が有力」と話した。連覇へ、快速馬が初夏のみちのくで息を吹き返した。
提供:デイリースポーツ