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サダムパテックなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2014年07月17日(木) 14時30分
 先週末から雨が降ったり止んだりが続いた栗東周辺だが、今週もそんな空模様に変わりはない。雨が降り続くということはないものの、一時的に土砂降りの雨になることもあり、一気に水たまりができるような雨量。

 ウッドチップ馬場に与えた影響は大きかったと思われるが、時計の出方自体は大きく変化していないように思える。よって、馬場は先週と大きな変わりはないと思ってよいが、蒸し暑さは増しているので、この時期に良績のない馬にとっては、いよいよ厳しい季節となってきた。

【坂路/4F51.9秒】
 16日。一番時計はトラバント(栗東・音無秀孝厩舎)の4F50.7秒。ダノンヨーヨーとの併せ馬だったが、追い切りでのスピード能力は重賞ウイナーよりも上という内容だった。水分をたっぷり含んだウッドチップだったはずだが、1F11秒台も3頭いた時計の出方を見ると、大きな影響はなかったのかも知れない。

 17日。この日の1回目のハロー(整地)明けの時間帯に追い切られたのが、中京記念(7月27日・中京芝1600m)の出走を予定しているサダムパテック(栗東・西園正都厩舎)。「1週前追い切りなので、メンコを外してしっかりやっておきたかった」(西園正都調教師)ということで、前半から速いラップを刻む。特に中盤がスピードに乗って、坂路を駆け上がっていき、ゴール手前で少しヨレるシーンがあったものの、脚色は衰えずにゴール。4F51.0〜3F37.1〜2F24.7〜1F12.7秒、この時計は2012年マイルCSを優勝した最終追い切りでマークした4F51.0秒と同じ。

 先週の9日の馬場差が「-0.2秒」。今週も同じ馬場差でもよいくらいだが、全体的な時計の出方は先週より気持ち遅くなっている点を考慮して、16日、17日とも『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 基準時計よりも速い馬場差を記録していた頃と比較すると、かなり時計を要する馬場になっているのが、ここ最近のCコース。その状況に大きな変化はなく、16日も基準時計通り、5F67秒くらいが平均といった感じだった。

 ただ、17日の1回目ハロー(整地)が明けた頃から、少し時計が出ている印象。とはいっても、動きの良さが目立つ馬のラスト1Fが鋭い伸びを見せており、馬場というよりは、馬自身の状態がすこぶる良好なのかも知れない。2歳新馬のアスタキサンチン(栗東・境直行厩舎)やミッキーハピネス(栗東・佐々木晶三厩舎)。特にミッキーハピネスは初めてのCコース追い切りで、6F82.1〜1F12.9秒をマーク。この動きには、かなりの潜在能力を感じた。

 今週の馬場差だが、先週に続いて、全体的に速い時計は出ていない。しかし、先週よりは全体的に基準時計に近い数字が出ているので、16日、17日とも『±0.0秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 16日に追い切りで芝馬場を利用したのは1組。時計もごく普通なので、馬場差は16日、17日とも『+0.0秒』でよいだろう。

 ポリトラック馬場に関しては、追い切り日が天候に恵まれたこともあって、利用頭数がかなり少なくなった。状態は変わらず、時計の出やすい馬場となっている。よって、馬場差は、16日、17日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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