8月17日(日)に新潟競馬場で行われる
関屋記念(GIII・3歳以上OP・芝1600m)に出走する美浦所属各馬の追い切り後の関係者のコメント。
ショウナンアチーヴ(牡3・美浦・
国枝栄厩舎)について、国枝調教師。
「前走の
NHKマイルC(GI・芝1600m・6着)は、スタートや位置取りも良くて、これまでにないくらいスムーズなレース運びでした。その分、脚がたまるところがなく、終いは弾けずになだれこむ感じになりました。その後は放牧で一息入れましたが、疲れも順調に回復しましたし、
関屋記念の出走を決めました。
今日(8/13)は
柴田善臣騎手に乗ってもらって、坂路で古馬と併せる感じでやりましたが、馬が走りたがっているのか、出だしからスッと行って終いもしっかりと動いていました。息遣いも良かったですね。新潟は初めてですが、落ち着いている馬ですし、輸送や環境の変化も問題ありません。斤量差もありますし、古馬相手にどのくらいやれるか楽しみです。あとは善臣騎手のベテランの技で、導いてほしいですね」
柴田善臣騎手。
「もう少し伸び伸び走れるタイプかと思いましたけど、動き自体はすごく良かったですし、雰囲気も良いですね。切れる脚が使えるかは、展開次第かなという気がします」
サトノギャラント(牡5・美浦・
藤沢和雄厩舎)について、藤沢調教師。
「前走の
中京記念(GIII・芝1600m・7着)は、直前に降った雨で馬場が重くなり、最後は伸び切れませんでした。今日(8/13)は坂路で追い切りましたが、併せた相手に合わせる感じで楽でしたよ。馬場の硬い新潟のコースも合っていると思います。
サトノギャラントとはタイプが違いますが、昨年の
レッドスパーダや過去に
マグナーテン(2001年、2002年と2連覇)もこのレースに勝っていますし、頑張ってほしいですね」
北村宏司騎手。
「前走は稍重の発表でしたが、直前の雨の影響で発表よりも馬場が重くて走りづらく、この馬には可愛そうでしたね。中京の坂は問題ありませんでしたが、馬場が原因だと思います。先週と今週と追い切りに乗りましたが、今朝は3頭併せの真ん中でしたが、手応え良くリードを保ったまま良い動きでした。いつも自分の力を出して走ってくれますので、馬場コンディションがよければ、力を発揮できると思います。あとはもう少し前に出していければ良いですね。ヨーイドンの競馬にも対応できると思います。ここのところ天候の不運が多いので、今週は晴れてほしいです」
エクセラントカーヴ(牝5・美浦・
堀宣行厩舎)について、橋本篤典調教助手。
「先週追い切って
テンションが上がってきたこともあり、今日(8/13)は70-40くらいをサラッとやりました。気持ちがだいぶ乗ってきましたし、状態は悪くないですね。前走の
ヴィクトリアマイル(GI・芝1600m・10着)の敗因ははっきりわかりませんが、今回は骨折休養明け叩き3戦目ですし、暑いこの時期は調子が良いので、もう少し走ってくれるのではないかと期待しています。明日(8/14)、新潟競馬場に運ぶ予定にしています」
シャイニープリンス(牡4・美浦・栗田博憲厩舎)について、栗田調教師。
「前走の多摩川S(6/15・3歳上1600万下・芝1600m・1着)から少し間隔があきましたが、順調ですね。先週で息はできていましたので、今週(8/13)はウッドチップコースで調整程度の内容で追い切りました。反応は良かったです。前走、東京コースで勝ったように、左回りでも右回りでも関係ないですね。流れに乗って気分良く走らせられれば、3走前の
東風S(4歳上OP・芝1600m・1着)の時のように、スパッと切れる脚が使えると思います」(取材・写真:佐々木祥恵)