8月31日(日)に新潟競馬場で行われる
新潟2歳S(GIII・2歳OP・芝1600m)に出走予定の美浦所属馬について、関係者に取材した。
アヴニールマルシェ(牡2・美浦・
藤沢和雄厩舎)について、藤沢調教師。
「早い時期の新馬戦(芝1800m・1着)でゆったりした流れのレースでしたが、うまく走ってくれて内容も良かったです。レース後は放牧に出して1か月くらいゆっくりさせました。約1か月前にこちらに戻ってきて、その後も順調に来ています。元々早い時計を出すタイプではないですが、今日(8/27)も元気な良い動きを見せていました。今回はメンバーも強くなって距離も短くなりますので、のんびりとしたレースはできないとは思いますが、外回りの1600mのコース条件は問題ないでしょう。大きい体のわりには仕上がりも良く、競馬に行って気合いも出す馬ですので、今回も期待しています」
ミュゼスルタン(牡2・美浦・大江原哲厩舎)について、大江原調教師。
「新馬戦(1600m・1着)は、なかなか良いレースをしてくれました。レース後、馬に余裕がありましたので、オーナーとも相談してここに使うことにしました。先週のウッドチップコースでの追い切りは、時計が速かったですけど、それも許容範囲内ですし、スピードに乗った良い走りで沈み込むようなフットワークでしたね。今日(8/27)は芝で追い切りましたが、雨が降って馬場状態もちょうど良かったですし、動きも良く万全の仕上がりです。今回は2歳馬の2戦目で、勝った馬同士のレースになりますから、どのような展開になるかはわかりませんが、あとはジョッキーに任せたいと思います」
柴田善臣騎手。
「新馬の時もそうでしたが、力まずに
リラックスして走る馬ですね。加速していく時の感じがすごく良いですし、器用に体も使えます。体付きはまだ子供っぽいですが、オープンに行けるくらいの良い背中をしていますし、このまま無事に成長してほしいです。新馬戦の返し馬の時に止め際に他の馬に向かっていってしまったので、そのあたりだけ気をつけたいと思います。他は注文をつけるところはありません」
ニシノラッシュ(牡2・美浦・
田村康仁厩舎)について、田村調教師。
「先週も時計を出していますし、その気になれば速い時計が出る馬なので、今日(8/27)はあまりやり過ぎないようにしました。動きもとても良かったですし、今日の時計なら十分でしょう。気が入ってきそうな感じもありますが、稽古でもフワフワと抜けた感じの走りをしますし、新潟外回りの1600mでも大丈夫だと思います。この馬の上2頭もウチで管理していますが、この馬が1番フットワークが良いですね。新馬戦(芝1200m)当日も鳴いたりもしていましたが、レースではあっさり勝ってくれました。1回使って良くなっていますし、掛かることもなく良い方向で競馬を覚えてくれました。重賞で相手も強くなりますが、結構やれるのではないかと思っています」
トーホウハニー(牝2・美浦・
田中清隆厩舎)について、
田中勝春騎手。
「癖がなくて乗りやすく、しっかりした馬ですね。
テンションもさほど高くありません。今日(8/27)の追い切りはほぼ馬也で、終いは気合いをつける程度でしたが、反応も良かったですよ。癖のない馬ですので、新潟外回りの1600mも大丈夫でしょう」
ギンパリ(牡2・美浦・小桧山悟厩舎)について、武士沢友治騎手。
「稽古にも乗りましたが、順調に来ていますね。今回は新馬や未勝利戦と違って1度勝っている馬が相手になるのがポイントとなりますが、この馬も一戦ごとに良くなっていますし、成長力もありそうです。自在性があってセンスの良い馬ですから、ここでどんなレースができるかですね」
ゴッドバローズ(牡2・美浦・
田中剛厩舎)について、
田中剛調教師。
「新馬戦(芝1800m・1着)はスタートが良くて逃げましたが、後ろを引きつけておいて、直線では突き放すという内容でした。ジョッキーもうまく乗ってくれましたね。デビュー前から軽い芝が合うと思っていましたが、レースでもその通りでした。以前は、頭を下げてハミにぶらさがって走っていましたが、徐々に体が起きてきて良いフォームで走れるようになりました。実戦を経験したことで、体を上手に使えるようになったようです。先週で態勢は整っていましたし、状態も良いです。気持ちが前向きでスピードがある馬ですので、ゲートを普通に出てくれれば良い位置で競馬ができるのではないでしょうか。マイルの距離にも対応できると思います」(取材・写真:佐々木祥恵)