――昨年のジャパンCでは遠征してきた外国調教馬が2頭だけでした。
「平地の重賞競走は外国調教馬にも門戸を開いており、ジャパンCに限らず、挑戦してくれる海外の馬は大歓迎です。でも実際には多くの経費がかかりますし、検疫も受ける必要があります。リスクを負っての挑戦になるので簡単ではないと分かっています」
――では今後も外国馬の出走を増やすのは難しい?
「海外からの出走が減っているのは事実。それでいいんだという気はありません。私自身も海外駐在事務所の所長をやっていましたから、海外で出走馬を勧誘して確保するのが容易ではないのは分かっていますが、世界最高のレースをお客さまにお届けするのは私たちの責務。常に怠らず、努力を続けていきます」
――具体的な対策は。
「例えば褒賞金制度のさらなる改善。検疫や飼料輸入の問題は監督官庁も含めて政府との話し合いが必要ですが、現制度を全体的に整理し、改善できる部分は手を加えていきます」
――実際に海外の競馬場を訪れての感想は。
「今はネット時代ですから映像も含めてリアルタイムで確認できる環境。日本は競馬主要国の中で、生産や競走馬のレベルが高い評価を受けています。海外の一流騎手が続々と来日していることも、まさにその証明だと思っています」
――海外馬券は発売開始から3年目に突入。これまでをどう評価しますか。
「16年秋の凱旋門賞からスタート。発売する競走数もそうですが、売り上げも少しずつ増えています。軌道に乗ったというか、安定してきた印象です」
――スマホ画面でオッズなどを見ながら購入内容を選択できる「スマッピー投票」と、キャッシュレスで投票できる「UMACA」が昨年導入されました。
「スマッピー投票は記入ミスの心配がなく、発券機のエラーに困ることもない手軽でスムーズな購入ツール。好評と聞いています。キャッシュレス投票のUMACAはWIN5や海外馬券が購入可能になります。いずれも今年以降、導入する事業所を順次増やしていきたいと考えています」
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