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佐藤哲が騎手生活にピリオド「調教師になるという選択は…気持ちの片隅にはある」

デイリースポーツ
  • 2014年09月17日(水) 12時00分
 落馬負傷で長期休養をしていた佐藤哲三騎手(44)=栗東・フリー=が16日に大阪市内で会見し、10月12日付で現役を引退することを明らかにした。「復帰という形でファンの期待に応えられなかったのは申し訳ない。でも、ずっといい騎手になろうと思って一生懸命やってきた。楽しかったです」。穏やかな表情で26年の騎手生活を振り返った。

 12年11月24日の京都10R。最後の直線の入り口でバランスを崩して落馬、内柵に激突して左上腕骨など数カ所を骨折した。不屈の精神で計6回の大手術に耐えて、リハビリを続けてきたが、今年1月に引退の文字が頭をよぎった。復帰断念を決定的にしたのは7月30日。大山ヒルズ(鳥取県)に、デビュー時に手綱を取ったキズナの様子を見に行った時だった。「甘える姿を見て“かわいい”と思ってしまった。それで、もう(馬を調教する)仕事は無理だと思った」と語った。

 89年にデビュー。積極果敢な騎乗は、多くのファンから支持された。「ベストレースは(11年)宝塚記念アーネストリー」と振り返る。今後は元騎手としての経験を生かし、地方のWINSなどを回って競馬ファンの拡大に努めるつもりだ。「外からJRAを盛り上げたい。調教師になるという選択は…気持ちの片隅にはあるけど、まずは与えられた仕事をやっていきたい」。第二の競馬人生に向けて、口元を引き締めた。

提供:デイリースポーツ

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