オークス馬が力を見せつけた。
秋華賞トライアル「第32回
ローズS・GII」(芝1800m)は21日、阪神11Rに17頭で争われ、2番人気の
ヌーヴォレコルト(美浦・斎藤)が1分46秒0のタイムで重賞2勝目をゲット。直近7年で6頭の
秋華賞馬を送り出す最有力
ステップを制し、2冠制覇へ向けて大きく弾みをつけた。1馬身1/4差の2着は中団から脚を伸ばした15番人気の
タガノエトワール。さらに1馬身1/4差の3着に逃げ粘った9番人気
リラヴァティまでの上位3頭が
秋華賞(10月19日・京都、芝2000m)の優先出走権を獲得した。なお、1番人気の
レッドリヴェールは中団から伸び切れずに6着に終わった。
スケールアップした姿を見せつけた。好スタートから道中は好位のイン。中団から差し切った
オークスを思えば前々での位置取り。積極的に進めながらもじっくりと脚をためて、
ヌーヴォレコルトはグイグイと脚を伸ばした。岩田のテーマは「次につながる競馬」だった。ごちゃつきやすい本番を見据えた完璧なレースに「中身が詰まっていて、瞬発力が加わりました。夏を越して充実してくれた」と納得の表情を見せる。
桜花賞では3着。斎藤師は「西ではあと一歩の結果でしたから栗東に入ります。勝利により近づくためです」と栗東滞在を決めた。
ハープスター不在の牝馬3冠最終章。主役を務めるのはやはり、この馬だ。
提供:デイリースポーツ