5日、フランスのロンシャン競馬場で第93回・
凱旋門賞(GI・芝2400m)が行われた。日本からは
ジャスタウェイ(牡5 須貝)、
ゴールドシップ(牡5 須貝)、
ハープスター(牝3 松田資)の3頭が出走したが、今年も勝利までは届かなかった。
20頭で争われたレースは、スタート直後から
ジャスタウェイが後方から4・5番手、
ハープスターが後方2番手、
ゴールドシップが最後方と、日本勢はいずれも後方からの競馬になった。そのまま直線に入り、
ジャスタウェイは内を突き、
ハープスターと
ゴールドシップは大外から追い込みに賭けたが届かなかった。日本馬最先着は
ハープスターの6着だった。
勝ったのは好位で運んだ
トレヴ(牝4・フランス)で、2着以下に2馬身の差をつけて連覇を達成した。勝ち時計は2分26秒05。勝利騎手はT・ジャルネ騎手。ヘッドマーレック調教師の管理馬。
凱旋門賞連覇は1978年のアレッジド以来36年振り7頭目の快挙。
【
凱旋門賞の全着順】
1着
トレヴ(牝4・仏)
2着
フリントシャー(牡4・仏)
3着
タグルーダ(牝3・英)
4着キングトンヒル(牡3・英)
5着
ドルニヤ(牝3・仏)
6着
ハープスター(牝3・日)
川田将雅 7着
プランスジブラルタル(牡3・仏)
8着
ジャスタウェイ(牡5・日)
福永祐一 9着
ルーラーオブザワールド(牡4・愛)
10着
アルカジーム(牡6・英)
11着
アヴニールセルタン(牝3・仏)
12着
シルジャンズサガ(牝4・仏)
13着
タペストリー(牝3・愛)
14着
ゴールドシップ(牡5・日)
横山典弘15着
チキータ(牝4・愛)
16着
スピリットジム(牡4・仏)
17着
エクト(牡3・仏)
18着
アイヴァンホウ(牡4・独)
19着
フリーポートラックス(牡3・仏)
20着
モンヴィロン(牡3・仏)
【レース後の関係者のコメント】(
JRA発表)
☆
ハープスター(6着)
<松田博資調教師>
「初めての経験だし、いつものパターンで負けたのだからしようがない。もう少し行けていればと思うが、終わったことを言うつもりはない。馬は良く頑張ったと思う。日本に帰って、どの様な競馬をするか期待したい」
<
川田将雅騎手>
「いつもどおりの競馬をということで、馬はよく頑張ってくれた。これだけの大きな期待をいただいて、結果を残せなかったことは申し訳ない。4コーナーを回るときの雰囲気も良く、直線では頑張ってくれた。
凱旋門賞(G1)という大きなレースで騎乗をさせていただいて、ただただ有難い気持ち。レースに悔いはない。これがハープの競馬だと思う」
☆
ジャスタウェイ、
ゴールドシップ<
須貝尚介調教師>
「世界は甘くない。厳しい競馬だった。応援してくれた皆さんには申し訳ない気持ち。人も馬も順調にきてくれたのは何よりだった。現地の関係者にも感謝したい。挑戦しなければ勝つことはないので、いつかまた挑戦したいと思う。この後のことは、日本に帰って様子を見て考えたい」
<
福永祐一騎手(
ジャスタウェイの騎乗)>
「返し馬の感触はよかった。良いスタートは切れたが、行き脚がつかなかった。最後はじりじりと伸びてはいるので、距離は問題なかった。僕自身、
凱旋門賞(G1)はワクワクしたし、乗っていて楽しかった。チャンスはあると思っていたが、なかなか簡単にはいかないですね」
<
横山典弘騎手(
ゴールドシップに騎乗)>
「馬は頑張ってくれた。結果はしかたない。そんなに世界は甘くない。走り方は日本のレースと変わらなかったし、力は出してくれた。やれることはやった」
ラジオNIKKEI