スピルバーグは休養を挟んで3連勝。前走のメイSは上がり33秒2の鬼脚で前を行く各馬をごぼう抜き。計り知れない能力を持っていることは間違いなく、久々の重賞挑戦でも楽しみな一頭だ。「
エプソムCを視野に入れていたが、骨瘤が出たので大事を取った。今回は休み明けになるけど、しっかりと乗ってきたし、力を出せる状態にある」と藤沢和師。1週前追い切りは美浦坂路で4F55秒3-12秒8(馬なり)を計時。じっくり乗り込んで馬体に緩みはなく、脚さばきも迫力十分だ。「東京コースを得意としており重賞でも十分にやれるよ」と陣営は自信満々。遅れてきた素質馬が初タイトル奪取でGI戦線に名乗りを上げる。
ディサイファは前走の
エプソムCで重賞初制覇。
オールカマーを制した
マイネルラクリマを2着に退けており、価値の高い一戦だった。今回は4カ月ぶりのレースとなるが、美浦坂路の1週前追い切りではラストまでビッシリと攻められる意欲的な内容。4F54秒9-13秒6(一杯)のタイムをたたき出し、仕上がりは万全だ。「馬場状態が悪くて時計はかかったが、最後まで集中してしっかりと走っていた。内容としては悪くはなかったと思います。直前に追って、レースでも動ける態勢になるはず」と小島良助手。奥手のディープ産駒が伝統のGIIで真価を発揮する。
提供:デイリースポーツ