見事な末脚を繰り出して、
スプリンターズS(G1・芝1200m)に優勝した
スノードラゴン(牡6・美浦・
高木登厩舎)。高木調教師に勝った瞬間の様子やレース後の馬の状態、そして今後について話を聞いた。
「レース後で
テンションが少し高いですが、飼い葉も食べていますし、どこも問題はありません。それが1番ですね。新潟の馬場は内が硬いので、一か八か内を突こうという作戦を大野騎手とも立てていたのですが、思ったよりもスタートが良くて内に入れられず、外を回る形になりました。でも折り合いもついていましたし、馬場が良いところを通ってきましたからね。
レースではどうしても自分の馬しか目に入らないものですが、馬の手応えもバッチリでしたから、直線では来い!と叫んだり、かなり取り乱して机を叩いて騒いでいました(笑)。トップでゴールした時には
ガッツポーズをしていたと思います(笑)。周りにいらっしゃった調教師の方にも握手を求められました。この馬はいつも頑張ってくれていましたし、何とか1つ重賞を獲らせてあげたいと思っていましたので、勝てて本当に良かったです。これからまたオーナーサイドと詰めて相談していきますが、今のところこのまま在厩して調整をして、
香港スプリント(12/14・GI・芝1200m)を目指す予定です」
「ちょっと
テンションは高くなっていますけど、元々大人しい馬ですから」と話す高木調教師の横で、
スノードラゴンが穏やかな表情でカメラに収まっていたのが印象的だった。(取材・写真:佐々木祥恵)